研修所ニュース

ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミー校長 ツィスカリーゼ氏による公開レッスンを行いました


7月19日(水)、新国立劇場オペラパレスにて、ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミー校長 ツィスカリーゼ氏による公開レッスンが開催されました。A. Y. ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミー生、新国立劇場バレエ研修生や、バレエ・アステラス2017」に出演する世界各国で活躍しているダンサーたちが一同に会し、約400名の観客の前でワガノワ・メソッドのレッスンを受けました。

初めに牧阿佐美バレエ研修所長がツィスカリーゼ氏をご紹介すると、すぐにレッスンが始まりました。ツィスカリーゼ氏は次々に指示を出し、美しいお手本を見せながらレッスンを進める一方、アシスタントの方が訳した「わかった?」をさっそく真似してダンサーたちに日本語で「わかった?」と声をかけるなど、ユーモアのある一面も見せてくださいました。

約1時間半にわたるバーレッスン、センターレッスンを経て、レベランス(レッスン最後に行うおじぎ)でレッスンを終えると、客席から大きな温かい拍手が送られました。

レッスン後は客席からツィスカリーゼ氏への質問を受け付けました。ツィスカリーゼ氏が長らくプリンシパルとして活躍したボリショイ・バレエ団と現在のワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミーではメソッドが違うため戸惑いがあったのでは、という質問に対しては、ご出身のジョージアのトビリシでワガノワ・メソッドのバレエを学んだこと、ダンサー現役の頃から教師になることを見据えバレエ教育法を勉強していたこと、ボリショイ・バレエ団を退団後に本格的にバレエの指導やマネジメント、経営について学んだこと、マリインスキー劇場とボリショイ劇場の舞台サイズが異なることからくる踊り方の違いなどについて、ツィスカリーゼ氏の半生を交えて答えてくださいました。

バレエ・アステラス2017」は、いよいよ今週末7月22日(土)に開催されます。

1度きりの特別な公演ですので、どうぞこの機会をお見逃しなく!









撮影:瀬戸秀美