「エトワールへの道程2017」が開催されました
2月11日(土)・12日(日)、新国立劇場中劇場にて、文化庁委託事業『平成28年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業』バレエ研修所「エトワールへの道程2017 新国立劇場バレエ研修所の成果」が開催されました。
エトワールへの道程では初登場となるデヴィッド・ガルフォースさんを指揮にお迎えしました。コンテンポラリーダンス作品も含め、全作品を東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏で上演するという、研修生たちにとっても非常に贅沢な公演となりました。
第1部の幕開きは、貝川鐵夫さん(新国立劇場バレエ団 ファースト・ソリスト)振付によるコンテンポラリーダンス作品『Space that leads』。ワーグナー作曲のオペラ『タンホイザー』の序曲に合わせて披露しました。研修生・予科生の全員が出演し、自身と他者・音楽・空間を感じとり、エネルギッシュで壮大な作品となりました。
続いて、第12期生を中心に、バレエ研修所の日々のレッスンや公演のリハーサルの様子をVTRでご紹介。
次に、『ラ・シルフィード』から第2幕のパ・ド・ドゥ。ロマンティック・バレエのはじめと言われる作品を軽やかな踊りで演じきりました。
そして、第1部の最後は、チャイコフスキー作曲の"三大バレエ"の1つ『白鳥の湖』第3幕から、抜粋して上演しました。パ・ド・カトルやナポリの踊り、6人の花嫁候補の踊りの後、オディールとロートバルトが登場し、ジークフリード王子とのグラン・パ・ド・ドゥが披露され、大変ドラマチックなシーンとなりました。
第2部は、『ドン・キホーテ』第1幕と第3幕からの抜粋。街の踊り子とエスパーダ、トレアドールによる第1幕のバルセロナの広場のシーンでは、民族色豊かな踊りが繰り広げられました。第3幕では、序曲としてファンダンゴが演奏され、幕が上がると友人たちによる踊り、キトリとバジルのグラン・パ・ド・ドゥが華やかに踊られました。
最後に、この「エトワールへの道程2017」が修了公演となった第12期生より、今まで過ごした時間を振り返りながら一言ずつご挨拶を申し上げ、公演が終了しました。
たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
これから大きく羽ばたいていく第12期生へ、温かいご声援を賜りますよう、今後もよろしくお願いいたします!
プログラム・配役
『Space that leads』
全員
『ラ・シルフィード』第2幕より パ・ド・ドゥ
シルフィード 丸山さくら(11日) 杉山澄華(12日)
ジェームス 江本 拓
『白鳥の湖』第3幕より
オディール 阿部裕恵(11日) 赤井綾乃(12日)
ジークフリード王子 渡邊拓朗(11日) マイレン・トレウバエフ(12日)
王妃 西川貴子
ロートバルト マイレン・トレウバエフ(11日) 田中俊太朗(12日)
パ・ド・カトル 杉山澄華(11日) 伊東真梨乃(12日) 中島春菜
荒木研史朗 佐藤 鴻
ナポリの踊り 赤井綾乃(11日) 丸山さくら(12日) 吉田邑那
花嫁候補 長澤マリーヤ(11日) 原 衣梨佳 髙井惠里 多田そのか
奈良岡美海(12日) パーキンソン赤城 季亜楽
阿部純花(11日) 山内優奈(12日)
『ドン・キホーテ』より抜粋
キトリ 横山柊子(11日) 関 優奈(12日)
バジル 芳賀 望(11日) 酒井 大(12日)
街の踊り子 中島春菜(11日) 横山柊子(12日)
エスパーダ 田中俊太朗(11日) 渡邊拓朗(12日)
トレアドール 荒木研史朗 佐藤 鴻 仲村 啓
江本 拓 酒井 大(11日) 田中俊太朗(12日) 吉田邑那
第1ヴァリエーション 伊東真梨乃(11日) 長澤マリーヤ(12日)
第2ヴァリエーション 関 優奈(11日) 原 衣梨佳(12日)
友達 伊東真梨乃(12日) 中島春菜(12日) 長澤マリーヤ(11日) 原 衣梨佳(11日)
髙井惠里 多田そのか
貴族 奈良岡美海 パーキンソン赤城 季亜楽 阿部純花 山内優奈
また、今回ゲストとして出演していただいた第11期修了生の阿部裕恵さんは、現在在籍している牧阿佐美バレヱ団の公演『ドン・キホーテ』(6月)にキトリ役で出演されます。各バレエ団で活躍している修了生にも、引き続きご注目ください!
牧阿佐美バレヱ団『ドン・キホーテ』 ホームページはこちら。
舞台写真:瀬戸秀美