2013年9月6日
「くるみ割り人形」ダンサー・インタビュ-③奥村康祐
王子 ★ 奥村康祐
パ・ド・ドゥは、美しさを詰め込んだ
小さな金細工のイメージ
先月「ドン・キホーテ」で初めて主役をさせていただき、「くるみ割り人形」は2回目の主役になります。王子役をいただけて、すごくうれしいです。
「くるみ割り人形」の王子は、感情をあまり出さず、踊りと雰囲気・オーラで見せるような役なので、立ち居振る舞いに気を使いたいと思っています。クララの理想の王子というイメージ、パートナーのナイト(騎士)として女性を主体に考え、一歩引いてエスコートするようなイメージを心がけています。
王子と金平糖の精のグラン・パ・ド・ドゥは、決して派手ではないですが、ダンサーとして神経を使う難しい部分があり、バレエの細かいテクニックがたくさん詰まっています。たとえれば、小さなきれいなティアラを作るような、美しさを詰め込んだ小さくて繊細な金細工のイメージです。そんな踊りを本島美和さんと作っていきたいです。
「くるみ割り人形」の音楽のなかで一番好きな曲は、第1幕の雪の情景に移る前のクララとのパ・ド・ドゥの音楽です。すごく美しくて、聴くだけでも気持ちいいです。王子はこの曲から出番ですから、聴くと気分が盛り上がり、「くるみ割り人形」の世界にすんなり入れます。みなさんもぜひ聴いてみてください。
(▼写真左:奥村康祐 右『くるみ割り人形』クララと王子のパ・ド・ドゥ)
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