ボリショイ劇場で観客を感動の渦に巻き込んだ悲恋物語、
新国立劇場において堂々の凱旋公演!
2010年6月29日〜7月4日
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2007/2008シーズン バレエ

牧 阿佐美の 椿姫

2007/2008 Season Ballet
[New Production]
Maki Asami’s
LA DAME AUX CAMÉLIAS

新国立劇場開場10周年記念
フェスティバル公演

オペラ劇場


――あなたしか要らない。あなたのために死ねる。
開場10周年シーズンを飾る劇場完全オリジナルバレエ

1997年の新国立劇場開場と同時に誕生した新国立劇場バレエ団が10年間の集大成として制作する『椿姫』。1840年代パリを舞台にした有名な悲恋物語がバレエ化されます。
ヴェルディのオペラで知られる『椿姫』ですが、この度はデュマの原作に立ち返り、オペラの音楽をまったく使わず、デュマと同時代のパリを生きた作曲家ベルリオーズで全曲構成されます。『ラ・バヤデール』『ライモンダ』における男女の恋愛模様を女性ならではの繊細な感性で演出してきた牧阿佐美が、文字通り壮絶な愛と死の物語をどう描き出すのか、興味は尽きません。
『ライモンダ』で華麗な世界を繰り広げたスピナテッリによる美しい装置・衣裳、『マノン』新国立劇場上演時にマクミラン夫人を唸らせた照明の大ベテラン沢田祐二、そして新国立劇場でも度々タクトを執り芸術性あふれる音楽を紡ぎ出しているフローリオが編曲も担当、と牧が厚い信頼を寄せるスタッフが結集します。そして、ここ数年、牧のミューズとして情感豊かで質の高い舞台を見せているザハロワをはじめ豪華キャストが出演。2007年秋、世界に誇るオペラパレス・新国立劇場でしか見られない哀しくも美しい舞台がその姿を現します。


ものがたり

――マルグリットは、パリ社交界の華。その美貌はどんな男も虜にしてしまい、金に糸目をつけない紳士たちが次々と彼女を我がものにしようとしてきた。しかしある日、夜会で若く純粋な詩人アルマンと出会ったことで、彼女の人生は一変する。真の愛に身を捧げる決心の末、全てを捨てて二人だけの生活を選んだマルグリットだったが、アルマンの父の説得により心ならずも彼を裏切るのだった。肺病が悪化して死期が近づくマルグリットの前に現れたアルマンは、すべてを知り、許しを請う。しかし、時はすでに遅く・・・。


スタッフ

【演出・振付】牧 阿佐美
【音楽】エクトール・ベルリオーズ
【編曲・指揮】エルマノ・フローリオ
【舞台装置・衣裳】ルイザ・スピナテッリ
【照明】沢田 祐二
【舞台監督】森岡 肇
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【シリーズ協賛】花王株式会社/コスモ石油株式会社
【主催】文化庁芸術祭執行委員会/新国立劇場



キャスト

プロフィール

【マルグリット・ゴーティエ】
スヴェトラーナ・ザハロワ(4・6日)
酒井はな(7日)
本島美和(10日)
田中祐子(11日)

【アルマン・デュヴァル】
デニス・マトヴィエンコ(4・6日)
山本隆之(7日)
菊地 研(10日)
ロバート・テューズリー(11日)

【デュヴァル卿(アルマンの父)】
ゲンナーディ・イリイン(4・6・10日)
森田健太郎(7・11日)

【伯爵】
ロバート・テューズリー(4・6日)
冨川祐樹(7日)
イルギス・ガリムーリン(10・11日)

【プリュダンス】
西川貴子(4・6日)
湯川麻美子(7・10日)
厚木三杏(11日)

【ガストン】
イルギス・ガリムーリン(4・6日)
中村 誠(7・10日)
冨川祐樹(11日)

S.ザハロワ酒井はな本島美和田中祐子
D.マトヴィエンコ山本隆之菊地 研R.テューズリー
S.ザハロワ & D.マトヴィエンコ
   
酒井はな&山本隆之

撮影:瀬戸秀美


【ナニーヌ(召使)】
神部ゆみ子(4・6・11日)
堀岡美香(7・10日)

【村人】
小野絢子/井倉真未/福田圭吾(4・6・11日)
高橋有里/さいとう美帆/八幡顕光(7・10日)

【ジプシー】
川村真樹(4・6・11日)
寺島ひろみ(7・10日)
【メヌエット】
マイレン・トレウバエフ
八幡顕光(4・6・11日)/吉本泰久(7・10日)
【アラブ】
真忠久美子/中村 誠(4・11日)
寺島まゆみ(6・7・10日)
冨川祐樹(6・10日)/イルギス・ガリムーリン(7日)
【チャルダッシュ】
遠藤睦子/西山裕子/丸尾孝子
【タランテラ】
高橋有里/吉本泰久/江本 拓(4・6・11日)
さいとう美帆/グリゴリー・バリノフ/福田圭吾(7・10日)

*10月23日現在の予定キャストです。

*やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。公演中止の場合を除き、チケットの変更及び払い戻しはいたしません。あらかじめご了承ください。

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公演日程


開場は開演の45分前です。

*託児室<キッズルーム「ドレミ」>がご利用になれます。
来場予定日の1週間前までに、下記まで電話予約。定員制。
■利用料金:0〜1歳2,000円・2〜12歳1,000円
■ご予約・お問合せ:イベント託児・マザーズ 0120−788−222
(土日祝を除く10〜12時、13〜17時)

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前売り開始日

会員先行販売期間:
2007年6月23日(土)10:00〜7月4日(水)
一般発売日:
2007年7月7日(土)10:00〜

チケット料金

席種S席A席B席C席D席Z席
料金12,60010,5007,3504,2003,1501,500

*料金は税込みです。

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チケット取り扱い

ボックスオフィス・・・・・・・03−5352−9999
電話予約、店頭購入方法
Webボックスオフィス

電子チケットぴあ・・・・・・・0570−02−9999
・インターネット予約・・・・・http://pia.jp/t
イープラス・・・・・・・・・・・・・http://eplus.jp/
CNプレイガイド・・・・・・・・・http://www.cnplayguide.com/
ローソンチケット・・・・・・・・0570−000−777
東京文化会館TS・・・・・・・03−5815−5452
チケットクラシック・・・・・・・03−5447−3050
                http://www.classic-japan.com
JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、トップツアー ほか

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プロフィール

【演出・振付】牧 阿佐美 Choreography : Maki Asami
※プロフィールについてはこちら

【編曲・指揮】エルマノ・フローリオ  Conductor : Ermanno Florio
トロント大学にてアンドリュー・デイヴィスに師事。卒業後、桐朋学園の指揮科でも学ぶ。1977年より指揮者としての活動を開始。85〜90年までカナダ・ナショナル・バレエの指揮者、92年からヒューストン・バレエの音楽監督を務めている。98年にアメリカン・バレエ・シアターの音楽監督に指名され、01年まで務めたほか、パリ・オペラ座バレエやローマ・オペラ座バレエにも招かれている。01年ベネチア・ビエンナーレ・フェスティバルの一環としてマルコ・ディ・バリのオペラ「カメラ・オブスキュラ」を世界初演、フィレンツェ5月音楽祭にもデビューを果たすなど、バレエのみならずオペラやシンフォニーの公演でも評価を受けており、世界各地の劇場で活発な指揮活動をおこなっている。04年3月オランダ国立バレエの音楽監督に就任。新国立劇場では03年の「ラ・バヤデール」で初めて指揮を務め、その後04年「ライモンダ」、06年「ジゼル」でも指揮を務める。今回の「椿姫」では編曲にもあたった。

スヴェトラーナ・ザハロワ Svetlana Zakharova 
<ボリショイ劇場バレエ>
<新国立劇場シーズンスペシャルゲスト>
ウクライナ共和国出身。ウクライナ国立キエフ・バレエ学校でワレーリヤ・スレーギナに学ぶ。1995年にワガノワ・バレエ学校に転校し、エレーナ・エフテーエワに師事する。翌年、マリインスキー劇場バレエに入団し、97年ソリストに昇格。95年の第3回サンクトペテルブルグ国際バレエ・コンクールでワガノワ賞を受賞している。際だったテクニック、演技力、舞台での存在感と華麗さを持つスターダンサー。2000年12月にマリインスキー劇場バレエ来日公演で、オリジナル復元版の「眠れる森の美女」に主演、01年にはパリ・オペラ座にデビューし、「ラ・バヤデール」のニキヤ役で大成功を収めた。03年9月にボリショイ劇場バレエに移籍。主なレパートリーに「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「ジゼル」「ラ・バヤデール」の古典バレエの主役のほか、マクミランの「マノン」、バランシン振付「アポロ」「ジュエルズ」「セレナーデ」「シンフォニー・イン・C」、ノイマイヤーの「ナウ・アンド・ゼン」などの現代作品がある。新国立劇場には02年「白鳥の湖」、03年「ラ・バヤデール」、04年「眠れる森の美女」、04年「ライモンダ」、05年「眠れる森の美女」「ドン・キホーテ」に続き、06年1月の「白鳥の湖」でも出演、完璧な踊りで会場を熱狂させた。04年の「ライモンダ」では細部まで完璧な踊りを見せ大絶賛を浴びた。2006/07シーズンは新国立劇場バレエのシーズンスペシャルゲストとして登場、「ライモンダ」「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」に出演。

デニス・マトヴィエンコ Denys Matviyenko
<キエフ・バレエ>
<ボリショイ劇場バレエ シーズンゲストプリンシパル>
<新国立劇場シーズンスペシャルゲスト>
ウクライナ国立キエフ・バレエ学校で学び、97年にシェフチェンコ記念ウクライナ国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場バレエ(キエフ・バレエ)に入団した。主なレパートリーには、チャイコフスキーの三大バレエをはじめ、「ドン・キホーテ」などの古典バレエの主役から「ロメオとジュリエット」、アロソン振付「カルメン組曲」などがある。主な受賞歴に96年のキエフのセルジュ・リファール国際バレエ・コンクール第2位、97年にルクセンブルク国際バレエ・コンクールのグランプリ、99年には名古屋国際バレエ・コンクール第1位及びニジンスキー賞などの受賞がある。新国立劇場には、2000年3月の「ドン・キホーテ」で初登場し以後、01年4月の「眠れる森の美女」、02年6月の「ジゼル」、12月の「くるみ割り人形」など毎シーズン客演し、ダイナミックな舞台で観客を魅了し続ける。2003/2004シーズンからはシーズンゲストダンサーとして新国立劇場に登場する。10月のバレエ・ガラ「THE CHIC」、11月「マノン」でデ・グリューに初挑戦、繊細かつ情熱的な踊りで好評を博す。01年初演時にマクミラン版ロメオに初挑戦、鮮烈な印象で絶賛され、2003/04シーズンにも「ロメオとジュリエット」のロメオで熱演した。6月公演「眠れる森の美女」のデジレ王子では新人さいとう美帆と踊り見事なパートナーシップを見せた。05年4月「眠れる森の美女」で寺島ひろみを、10月「ライモンダ」(第1幕より夢の場)では厚木三杏をパートナーに息の合った踊りを見せた。05年第10回モスクワ国際バレエ・コンクールでグランプリを受賞。2005/06シーズンよりボリショイ劇場ともシーズンゲストプリンシパルの契約を結び、これまで『ラ・バヤデール』、『スパルタクス』、『ドン・キホーテ』を踊ったほか、ガラコンサートではアナスタシアと『海賊』のパ・ド・ドゥを踊る。2006年早々に『眠れる森の美女』、『ラ・バヤデール』、『ファラオの娘』(ピエール・ラコット振付)などを踊る予定。また、15年ぶりに改訂上演される『黄金時代』(ショスタコーヴィチ作曲; グリゴローヴィチ振付)にもアナスタシアと出演する。06年8月ボリショイ劇場バレエ・ロンドン公演でスヴェトラーナ・ザハロワと組み好評を博した。

菊地研 Kikuchi Ken
<牧阿佐美バレヱ団>      
東京都出身。10歳でバレエを始める。2001年4月、牧阿佐美バレヱ団に入団。この時、牧阿佐美バレヱ団で新作「デューク・エリントン・バレエ」を制作していた世界的振付家ローラン・プティが菊地を抜擢し、ソロ・パートを振り付けた。7月の世界初演の舞台では、出演者中の最年少、16歳の躍動感あふれる踊りが一躍話題を呼び、注目を集める存在となる。9月、モスクワ国立舞踊アカデミー(ボリショイバレエ学校)に短期留学。翌2002年、こうべ全国洋舞コンクールの男性ジュニアの部で1位を受賞。2003年12月に「くるみ割り人形」で王子を踊り主役デビュー。2004年3月フランスと10月ロシア・ボリショイ劇場でのローラン・プティのガラ公演に唯一の日本人ダンサーとして招かれ、ルシア・ラカッラら世界のスター・ダンサーとともに参加。フランスの新聞ル・フィガロでは菊地について、「まだ青い果実だが、強烈な魅力を放つダンサー」と評した。この公演で「若者と死」の一部を踊り、新たなレパートリーが加わった。そのほか「ドン・キホーテ」の主役バジル、ボレロ、「ロメオとジュリエット」のマキューシオ、「眠れる森の美女」のブルーバード、宝石、「白鳥の湖」のパ・ド・トロワ、パ・ド・カトル、スパニッシュ、ローラン・プティの作品では「ノートルダム・ド・パリ」のフロロ、「デューク・エリントン・バレエ」「エリック・サティ・バレエ」「ピンク・フロイド・バレエ」のソリスト、ジョージ・バランシンの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」、フレデリック・アシュトンの「誕生日の贈り物」、牧阿佐美の「ボレロ」などを踊っている。2005年には注目された初の「ドン・キホーテ」の主役バジル役が好評を博する。同年9月に行われた牧阿佐美バレヱ団ヨーロッパ公演では、「ピンク・フロイド・バレエ」でソロを踊り、再びヨーロッパの観客の注目を集めた。2006年5月、第37回(2005年度)舞踊批評家協会・新人賞を受賞する。目覚しい躍進を続け、大きな期待と注目を集めている。

田中祐子 Tanaka Yuko
<牧阿佐美バレヱ団>
第5期AMステューデンツ、橘バレヱ学校を経て、牧阿佐美バレヱ団に入団。1990年、旧ソビエト連邦文化省の招聘による牧阿佐美バレヱ団ソビエト公演に参加。翌91年、橘バレヱ学校卒業。92年の牧阿佐美バレヱ団公演「北斗」の額田役により93年度村松賞を受賞。「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ロメオとジュリエット」「ドン・キホーテ」「ノートル・ダム・ド・パリ」「アルルの女」などに主演するほか、「眠れる森の美女」のリラの精、「三銃士」のミレディー役など、役柄の内面を鮮やかに表現する瑞々しい感性に溢れた踊りに定評がある。97年、文化庁芸術家在外研修員としてサンフランシスコ・バレエに留学。帰国後は身体の隅々までコントロールの効いた動きに一層の深みが加わった。1983年、第16回全国舞踊コンクールで第3位入賞および埼玉県文化連盟会長賞を受賞。1989年、ローザンヌ国際バレエコンクールで振付奨励賞を受賞。1993年、平成5年度村松賞を受賞。振付作品に2000年「天圏地」、02年「Turn up」、03年「Red heat torpid」などがある。新国立劇場初登場。

ロバート・テューズリー Robert Tewsley
イギリス生まれ。ロンドンのロイヤルバレエ学校で学び、1990年に芸術監督リード・アンダーソンの招きでカナダ・ナショナル・バレエに入団。93年にソリスト、94年にプリンシパルに昇格、リード・アンダーソンの移籍に合わせて96年にはシュツットガルト・バレエにプンシパルとして入団。その後ロイヤルバレエに移り、ロンドンのバレエ・ファンから熱い歓迎を受ける。2002年秋にプリンシパルに昇格するが、その後退団し、ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパルとして活躍、その後フリーとなり世界各地で活躍。イングリッシュ・ナショナル・バレエ、ローマ歌劇場バレエ、ニース歌劇場バレエ、小林紀子バレエ・シアターなどのバレエ団や世界各地のガラ公演に客演する機会も多い。新国立劇場には01年「ロメオとジュリエット」ロメオ、03年「マノン」(デ・グリュー役、レスコー役)、04年「ライモンダ」(アブデラクマン役)、06年「こうもり」(ヨハン役)に続く5度目の登場

※新国立劇場バレエ団ダンサーのプロフィールについてはこちら

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