スパイスの効いた恋の物語をポップな舞台で。
19世紀古典派最後の大家ロッシーニの最大のヒット作にして、オペラ・ブッファ(喜劇)の最高傑作。軽快でスピード感いっぱいの音楽に乗せて、ピリッとスパイスの効いたコミカルなストーリーが小気味良いテンポで繰り広げられます。美しい序曲、フィガロが自分の自慢話を早口でまくし立てる「私は町の何でも屋」など、おなじみのナンバーが続々と登場。オペラが初めての方でも、文句なく楽しめる作品です。
ダンディな好青年アルマヴィーヴァ伯爵は、町一番の美人ロジーナに一目惚れ。しかし、財産目当てでご執心の後見人バルトロのせいで、ロジーナはアプローチ不可能の箱入り娘状態。そこで伯爵は、お金さえもらえれば散髪から身の上相談、恋の仲介、手紙の代筆まで何でもする町の便利屋のフィガロに助けを求める。あの手この手でバルトロ家に侵入し、伯爵の想いはロジーナに伝えられるが、大混乱を巻き起こす。フィガロの機転でピンチを脱し、すったもんだの末ハッピーエンドで幕となる。