Storyものがたり
埼玉県の小さなメキシカン食堂。店を畳む決意をした母・英子と娘・真莉は、閉店までの残りわずかな日々を過ごす。真莉は妊娠中だが、夫が行方不明になって一か月が経つ。一方、進行性の難病を患う英子は、スイスでの安楽死を密かに準備していた。食堂には、病院ボランティアの老人・橋本、外国人アルバイトのジャン、派手な中国人女性・典らが集い、それぞれ異なる文化や死生観が交錯していく。
そこに英子の旧友の娘・凪が訪ねてきて、母娘は「生きること」「死を選ぶこと」の意味を突きつけられ、互いの価値観は激しくぶつかり合う。
やがて英子の誕生日、食堂で開かれたささやかなパーティーの中で、真莉は初めての胎動を感じ、母は静かに旅立ちの時を迎える。



