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本日開幕!演劇「誰もいない国」初日を迎えました

新国立劇場では本日11月8日(木)に演劇『誰もいない国』が開幕しました。

   

ノーベル文学賞を受賞した劇作家ピンターによる傑作。イギリス・ロンドンを舞台に、アイデンティティの境界線を問う。

  

  

本日より始まる新シーズン2作品目は、ノーベル文学賞を受賞した20世紀を代表する劇作家ハロルド・ピンターの『誰もいない国』です。本作は1975年ロンドン、ナショナル・シアターでピーター・ホール演出により初演されました。
個人のアイデンティティの危うさや、社会の欺瞞、あるいは人間関係の不安定さを、鋭く切り詰めた言葉で、時に過激に表現し、登場人物のキャラクターを崩壊寸前まで突き詰めたピンターの作品群は、21世紀になった今でも現代人の心に深く突き刺さります。本作もまた、一室のなかで繰り広げられる会話を通して、パワーバランスの変化や、関係の曖昧さ、確信できない過去が浮かんでは消え、果たして会話の内容が真実なのか一種のゲームを演じているのか、虚実のわからなさを楽しむピンターの世界が繰り広げられます。
今回の演出には寺十吾が新国立劇場に初登場、ピンター研究の第一人者喜志哲雄とともに、上演台本を作成し、緻密な演出でピンターの世界を描きます。

柄本明、石倉三郎、有薗芳記、平埜生成という一筋縄ではいかない実力派俳優たちが繰り広げる会話劇にどうぞご期待ください!

  

  

  

公演詳細:https://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_011667.html

  

チケットはこちら

  

稲葉賀恵×寺十吾×小川絵梨子が語る、新国立劇場の新シーズン(特集インタビュー) 

   

(右から)柄本 明、石倉三郎 

   

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