研修所ニュース

『ジャンニ・スキッキ』稽古場たより③一佐藤 克彦



オペラ研修所の今年の試演会はG.プッチーニ作曲『ジャンニ・スキッキを上演します。

 

4月に入所したばかりの第24期生を1名ずつご紹介いたします。

3人目にご紹介するのは、マルコ役とピネッリーノ役で出演する佐藤 克彦(バリトン)です。

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佐藤 克彦 SATO Katsuhiko バリトン               

大分県日田市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程オペラ専攻修了。学部卒業時に同声会賞を受賞。幼い頃から高校までピアノを専攻して学んだが、19歳で声楽へ転向。「第17回 別府アルゲリッチ音楽祭」「東京藝術大学音楽学部 同声会新人演奏会」等に出演。これまでに宮本修氏、行天祥晃氏、甲斐栄次郎氏に師事。現在は持木弘氏の元で研鑽を積んでいる。2019, 20年度(公財)戸部眞紀財団奨学生。

 

 

<研修生からのメッセージ>

入所してまもなく3ヶ月、研修所での毎日は、学生だった昨年までとは似ているようで大きく異なり、全てにおいて自分次第という感じがします。同時に、歌手として生きていくことの厳しさを日々痛感しております。時間を大切にしなければならない、強い覚悟を持って臨まなければならない、甘くない。当たり前でもあるそれらに今の段階で気づけたことは、私にとって大きな価値であり、これは自身のターニングポイントでもあるように感じます。

今回私は、マルコとピネッリーノを演じます。人間の表と裏の顔、そして金への欲望、『ジャンニ・スキッキ』はそのような現代社会にも通じる超リアルな劇であり、その中にコメディの要素も多く含まれます。私自身初のオペラということもあり、まず先輩方に着いていくのに必死という状況ではありますが、それらを "自然に" 演じることの難しさと日々闘っています。個人的に大好きなプッチーニの作品、素敵な舞台をお客様へお届け出来るよう、残りの稽古にも全力で臨みます。

 

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    リハーサル室での稽古の様子(写真左から2番目)

 

 

 

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