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2019/2020シーズン
オペラ「ドン・パスクワーレ」/ガエターノ・ドニゼッティ
全3幕〈イタリア語上演/日本語字幕付〉
2019年11月9日公演

  • 第1幕:40分 第2幕:40分 第3幕:40分

配信期間:5月15日(金)15:00~5月22日(金)14:00

スタッフ・キャスト

スタッフ

指揮
コッラード・ロヴァーリス
演出
ステファノ・ヴィツィオーリ
美術
スザンナ・ロッシ・ヨスト
衣裳
ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
照明
フランコ・マッリ
演出助手
ロレンツォ・ネンチーニ
  • (指揮)

    コッラード・ロヴァーリス

  • (演出)

    ステファノ・
    ヴィツィオーリ

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キャスト

ドン・パスクワーレ
ロベルト・スカンディウッツィ
マラテスタ
ビアジオ・ピッツーティ
エルネスト
マキシム・ミロノフ
ノリーナ
ハスミック・トロシャン
公証人
千葉裕一

管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団
合唱
新国立劇場合唱団
  • (ドン・パスクワーレ )

    ロベルト・
    スカンディウッツィ

  • (マラテスタ)

    ビアジオ・
    ピッツーティ

  • (エルネスト)

    マキシム・
    ミロノフ

  • (ノリーナ)

    ハスミック・
    トロシャン

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プロフィール

【指揮】コッラード・ロヴァーリス(Corrado ROVARIS)

ベルガモ生まれ。フィラデルフィア・オペラ音楽監督、アートスフィア音楽祭管弦楽団音楽監督。ヴェローナの室内管弦楽団"I Virtuosi Italiani"首席指揮者。ベルカントやヴェリズモ・オペラで特に評価される。ミラノ音楽院で学び、ミラノ・スカラ座副合唱指揮者を務めた後、フィレンツェ歌劇場、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルに招かれ、スカラ座、フェニーチェ歌劇場、ローマ歌劇場、ボローニャ歌劇場、リヨン歌劇場、モンテカルロ歌劇場、ローザンヌ歌劇場、ケルン歌劇場、フランクフルト歌劇場などに登場。99年、フィラデルフィア・オペラ『フィガロの結婚』でアメリカ・デビュー。カナディアン・オペラ・カンパニー『アンナ・ボレーナ』『ロベルト・デヴリュー』、サンタフェ・オペラ『シモン・ボッカネグラ』『愛の妙薬』『ドン・パスクワーレ』『ルチア』『アルジェのイタリア女』などを指揮。フィラデルフィア・オペラではケヴィン・プッツ作曲『Elizabeth Cree』世界初演、ジョージ・ベンジャミン『リトゥン・オン・スキン』も絶賛された。昨シーズンはフィラデルフィアで『ルチア』『夏の夜の夢』『ラ・ボエーム』、『グラス・ヘンデル』世界初演、オビエド歌劇場『皇帝ティトの慈悲』を指揮。19/20シーズンには、フィラデルフィア・オペラ『3つのオレンジへの恋』『蝶々夫人』、セビリア・マエストランサ劇場『ドン・パスクワーレ』、ローザンヌ歌劇場『愛の妙薬』、サンタフェ・オペラ『セビリアの理髪師』などを指揮する予定。新国立劇場初登場。

【演出】ステファノ・ヴィツィオーリ(Stefano VIZIOLI)
イタリア出身。イタリアの著名劇場で定期的に演出しており、代表作にミラノ・スカラ座『ドン・パスクワーレ』、シカゴ・リリック・オペラ『リゴレット』、パリ・シャンゼリゼ劇場『セビリアの理髪師』、ラヴェンナ音楽祭『ノルマ』などがある。スカラ座の『ドン・パスクワーレ』、パルマ音楽祭『リゴレット』、サンカルロ歌劇場『モンテズマ』、『ルイザ・ミラー』、カリアリ歌劇場『ドン・パスクワーレ』、パルマ音楽祭『セビリアの理髪師』、バート・ヴィルトバートの『二人のフィガロ』はDVD化されている。現代作品、バロック作品、より広い観客へ向けた企画に意欲的で、ローマ歌劇場『蝶々夫人』、パルマ・ヴェルディ音楽祭『リゴレット』、サンタフェ・オペラ『シモン・ボッカネグラ』、ザンクトガレン『サムソンとデリラ』、北京・国家大劇院『リゴレット』、ブエノスアイレス・コロン大劇場『第一次十字軍のロンバルディア人』などを手掛け、13年にブータンでヘンデル『エイシスとガラテア』、16年に鎌倉、東京で上演された『ジャパン・オルフェオ』を演出した。今年8月にはインスブルック古楽音楽祭で17世紀の作曲家チェスティの『ラ・ドーリ』を演出している。新国立劇場初登場。

プロフィール

【ドン・パスクワーレ】ロベルト・スカンディウッツィ(Roberto SCANDIUZZI)
イタリア生まれ。24歳でミラノ・スカラ座に『フィガロの結婚』でデビュー。英国ロイヤルオペラ『シモン・ボッカネグラ』フィエスコで成功し国際的な活躍が始まり、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、サンフランシスコ・オペラなどに出演。近年では、フィレンツェ歌劇場『ペレアスとメリザンド』アルケル、ベルリン州立歌劇場『メフィストーフェレ』タイトルロール、パリ・オペラ座『アイーダ』ランフィス、北京・国家大劇院『ノルマ』オロヴェーゾ、英国ロイヤルオペラ、ナポリ・サン・カルロ歌劇場、ジュネーヴ大劇場『セビリアの理髪師』バジリオ、フェニーチェ歌劇場『ドン・パスクワーレ』、ローマ歌劇場『ラ・ジョコンダ』アルヴィーゼ、トゥールーズ・キャピトル劇場『ドン・カルロ』フィリッポ二世などに出演。最近では、オペラ・オーストラリア『アイーダ』『リゴレット』、リヨン歌劇場『ドン・カルロ』『マクベス』、フェニーチェ歌劇場『夢遊病の女』『セビリアの理髪師』、バーリ・ペトルッツェッリ劇場『シモン・ボッカネグラ』、ザクセン州立歌劇場『セビリアの理髪師』、ベルリン州立歌劇場『修道院での婚約』(プロコフィエフ作曲)などに出演。19/20シーズンは、フランダース・オペラとベルギー・ワロニー歌劇場で『ドン・カルロ』、ジュネーヴ歌劇場『トゥーランドット』などに出演予定。新国立劇場には01/02シーズン『ドン・カルロ』以来の登場。
【マラテスタ】ビアジオ・ピッツーティ(Biagio PIZZUTI)
イタリア・サレルモ出身。サンタ・チェチーリア音楽院のオペラスタジオに参加しレナータ・スコットのもとで学ぶ。ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場専属歌手として『ジャンニ・スキッキ』、『ラ・ボエーム』マルチェッロとショナール、『ロメオとジュリエット』グレゴリオなどに出演。コモ歌劇場『愛の妙薬』ドゥルカマーラ、ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭『クレオパトラ』、スポレートで『蝶々夫人』シャープレス、アン・デア・ウィーン劇場、フィレンツェ歌劇場で『ジャンニ・スキッキ』ベット、マリボール歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、フェッラーラ歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、パレルモ・マッシモ劇場『セビリアの理髪師』ドン・バルトロなどに出演。最近では、ナポリ・サン・カルロ歌劇場『ラ・ボエーム』ショナール、フィレンツェ歌劇場『アルジェのイタリア女』タッデオ、『愛の妙薬』ベルコーレ、トレヴィーゾとフェッラーラで『ルチア』エンリーコ、ヴェローナ歌劇場『ラ・ボエーム』、『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロなどに出演した。今後の予定に、ベルリン・ドイツ・オペラ『セビリアの理髪師』バルトロ、ルーアン・オペラ『セルセ』、フィレンツェ歌劇場『愛の妙薬』などがある。新国立劇場初登場。
【エルネスト】マキシム・ミロノフ(Maxim MIRONOV)
ロシア・トゥーラ生まれ。グネーシン音楽大学を卒業後、ヘリコン・オペラでデビュー、ドイツのコンクール"新しい声"で優勝して国際的なキャリアをスタートさせる。ロッシーニのスペシャリストとして活躍し、2005年にはロッシーニ・オペラ・フェスティバルにデビュー、18年には『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵で絶賛された。これまでに、ミラノ・スカラ座、フェニーチェ歌劇場、ボローニャ歌劇場、マドリード王立劇場、ウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、サンカルロ歌劇場、ロサンゼルス・オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラ、パリ・オペラ座、エクサンプロヴァンス音楽祭、シャンゼリゼ劇場、グラインドボーン音楽祭などで、『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵、『アルジェのイタリア女』リンドーロ、『ランスへの旅』リーベンスコフ伯爵、『チェネレントラ』ドン・ラミーロ、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオなどに出演。昨シーズンは、ボローニャ歌劇場『連隊の娘』、バルセロナ・リセウ大劇場『アルジェのイタリア女』リンドーロ、スカラ座、ローマ歌劇場『チェネレントラ』、ベルリン州立歌劇場『セビリアの理髪師』などに出演。今後の予定に、フェニーチェ歌劇場とリセウ大劇場で『セビリアの理髪師』、マスカット・ロイヤルオペラ『アンナ・ボレーナ』、フィレンツェ歌劇場『ドン・パスクワーレ』、モンテカルロ歌劇場『オリー伯爵』、ウィーン国立歌劇場『アルジェのイタリア女』などがある。新国立劇場では16/17シーズン『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵に出演した。
【ノリーナ】ハスミック・トロシャン(Hasmik TOROSYAN)

アルメニア・エレバン生まれ。当地で学び、数々のコンクールで優勝した後、2011年より、アルメニア国立アカデミーオペラ・バレエA.スペンディアリャン劇場で活躍している。グレイス・バンブリー、テレサ・ベルガンサ、ミレッラ・フレーニ、フアン・ディエゴ・フローレスなどのマスタークラスに参加したのち、13年にはグラインドボーン音楽祭にツアー公演でデビュー、14年、15年にはペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティバルに出演した。15年には『ラ・ボエーム』ムゼッタでフランダース・オペラ、17年にはボローニャ歌劇場、フィレンツェ五月音楽祭、18年にはハンブルク州立歌劇場、パリ・シャンゼリゼ劇場、今年に入ってナポリ・サン・カルロ歌劇場、トリノ王立歌劇場など次々と主要な劇場にデビューを果たしている。レパートリーは『イタリアのトルコ人』フィオリッラ、『新聞』リゼッテ、『夢遊病の女』アミーナ、『連隊の娘』マリー、『愛の妙薬』アディーナなどのベルカントの諸役を中心とし、他に『魔笛』夜の女王、『イドメネオ』イーリア、『ラ・ボエーム』ムゼッタなどでも活躍している。最近ではボローニャ歌劇場『連隊の娘』マリー、パレルモ・マッシモ劇場、ナポリ・サン・カルロ歌劇場『ラ・ボエーム』ムゼッタ、トリノ王立歌劇場『夢遊病の女』アミーナなどに出演。今シーズはトリノ王立歌劇場『真珠採り』レイラ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、ハンブルク州立歌劇場『イタリアのトルコ人』フィオリッラ、ナポリ・サン・カルロ歌劇場、北京、オマーンで『3つのオレンジへの恋』などに出演予定。新国立劇場初登場。


ものがたり

【第1幕】裕福な独身老人ドン・パスクワーレは主治医マラテスタに花嫁探しを依頼した。実はパスクワーレの甥エルネストの親友でもあるマラテスタは、妹を薦める。エルネストの恋人ノリーナを自分の妹と偽わってパスクワーレと結婚させ辟易させて、逆にエルネストとの結婚を認めさせようという魂胆だ。エルネストが伯父の勧める結婚話を断ると、パスクワーレは自分が結婚して子を設けると宣言。エルネストは財産を相続してノリーナを迎える夢が破れ嘆く。ノリーナが小説の中の騎士に寄せ恋心を歌っていると、エルネストからローマを去るという手紙が届き驚く。マラテスタが来て計略を説明し、ノリーナをパスクワーレ好みのうぶな娘に仕立て上げる。

【第2幕】パスクワーレのもとへ、マラテスタがヴェールで顔を覆った女性を連れて登場、修道院出の妹ソフローニャと紹介する。パスクワーレはすっかり気に入り、結婚式を執り行う。ノリーナが結婚の署名をする瞬間エルネストが入って来るが、マラテスタが素早く言いくるめノリーナ、そしてエルネストも証人として署名する。式が終わった途端ノリーナの態度が豹変し、あれこれと注文を始め、大騒ぎとなる。

【第3幕】パスクワーレ家はノリーナが買い物をした請求書の山。ノリーナが着飾って劇場へ行くと言い出し、止めようとする夫を平手打ちする。ノリーナはわざと逢引の手紙を落としていき、パスクワーレは大憤慨する。夜、庭でセレナーデを歌うエルネストの前にノリーナが登場。パスクワーレとマラテスタがノリーナを捕らえる。逆上したパスクワーレが離縁を命じ、エルネストの結婚を許すと告げると、マラテスタがノリーナはここにいると言う。驚くパスクワーレにマラテスタは自分の計略を明かし、パスクワーレも許して若い二人を祝福する。