鹿鳴館

  • 2009/2010シーズン
  • 2009/2010 Season Opera
    Ikebe Shinichiro:Rokumeikan
    池辺晋一郎
    【全4幕/日本語上演/字幕付き】

    公演ちらし拡大はこちら (全ページご覧いただけます)

  • 中劇場

若杉弘芸術監督の最終シーズン・最終演目として、創作委嘱作品〈世界初演〉オペラ『鹿鳴館』が誕生いたします。若杉弘が原作を選定、そして作曲家と演出家を選出した「渾身のプロダクション」。三島文学の傑作戯曲である本作品は、文学座創立20周年記念公演(1956年11月27日、第一生命ホール)として初演された後、映画、舞台、テレビドラマとしても上演されている日本の代表的な名戯曲です。美しさと緊張感が共存した日本語で展開するストーリーは、初演から約60年経過した現在でも新鮮に感じます。この戯曲を、数多くの交響曲や合唱曲、オペラを始め、NHK大河ドラマのテーマ音楽、映画音楽、テレビアニメなど、幅広く精力的な作曲活動を展開している池辺晋一郎がどのような作品として完成させるのか、大いに楽しみです。そして演出を手掛けるのは、新国立劇場においてオペラ演出が2作目となる鵜山仁。この度、オペラ化のために鵜山自らが上演台本を作成いたしました。

ものがたり

明治19年11月3日、天長節。鹿鳴館では影山伯爵主催による舞踏会が行われようとしていた。元は芸者で影山の妻の朝子は、友人の娘顕子の恋人の名を聞き愕然とする。その名は久雄。朝子は反政府派のリーダー清原とかつて恋仲にあり、久雄は二人の間に産まれた子だった。父を恨む久雄が舞踏会で清原の暗殺を計画していることを知った朝子は、未だ愛する清原と息子を助けるために奔走する。しかし、この暗殺計画の首謀者は影山であった。運命の夜、朝子は意を決して舞踏会へ出席する・・・。