カルメン

  • 2009/2010シーズン
  • 2009/2010 Season Opera
    Georges Bizet:Carmen
    ジョルジュ・ビゼー/全3幕
    【フランス語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

2007年11月新国立劇場初演。初演時に絶賛を博した鵜山演出の本プロダクションが再演されます。指揮者にマウリツィオ・バルバチーニ。そしてタイトルロールは、アメリカ、オーストラリアを中心に本役で活躍しているキルスティン・シャベス。ドン・ホセ役にトルステン・ケール、エスカミーリョ役にジョン・ヴェーグナーと、日本でも既に知名度が高い歌手を招聘。またミカエラ役にフランス在住の浜田理恵をキャスティング。充実したアーティストが一丸となって、この人気演目を上演いたします。

ものがたり

【第1幕】セビリャ。伍長のドン・ホセ(T)を訪ねて同郷の娘ミカエラ(S)が登場、兵士たちにからかわれる。煙草工場の女工カルメン(Ms)が、歌でホセの気を惹き、一輪の花を投げ与える。ぼうっとなったホセの前にミカエラが現れ、彼の母親からの便りを渡して立ち去る。喧嘩をした女工たちが連れてこられ、カルメンは引っ立てられる。自分を縛り上げたホセをカルメンは誘惑。彼女の魅力に降参したホセは、護送中にわざと突き飛ばされ、彼女を逃がす。
【第2幕】居酒屋。カルメンとフラスキータ(S)とメルセデス(Ms)が歌う。闘牛士エスカミーリョ(Br)がやってきてカルメンに目を留める。ダンカイロ(T)とレメンダード(T)が密輸の仕事話を女たちにもちかける。話に乗らずにホセを迎えたカルメンは、帰営の時間を気にする彼に怒りをぶちまける。ホセが切々と愛を訴えると、そこに隊長のスニガ(B)がやってきて彼と鉢合わせになる。ホセは上官相手に剣を抜いてしまい、脱走兵として密輸業者の仲間入りせざるを得なくなる。
【第3幕】〈第一場〉山中。カルタ占いをするカルメンは、「何度やっても死ぬと出る!」と叫ぶ。ミカエラが現れ、ホセを母親のもとに引き戻すべく決意を歌う。山を登ってきたエスカミーリョはホセと遭遇し、恋敵同士で決闘になる。カルメンがエスカミーリョを助け、ホセに向かっては、その場に引き出されたミカエラと一緒に山を降りるよう冷たく言い放つ。
〈第二場〉セビリャ。闘牛場の前。試合前のお祭り騒ぎのなか、エスカミーリョはカルメンに見送られて場内に入る。女たちが、ホセがうろついていると忠告するがカルメンは取り合わない。やがてホセが現れ、カルメンとの激しい二重唱になる。ホセは最後に彼女を刺し殺し、その死骸に泣き崩れる。