コンサート・オペラ
ペレアスとメリザンド

  • [New Production]
    C.A.Debussy:Concert Opera Pelléas et Mélisande
    C.A.ドビュッシー/全5幕
    【フランス語上演/字幕付】
  • 中劇場
  • 公演日程

    公演日程

    開場は開演の45分前です。開演後のご入場はお断りいたします。
    上演時間は決まり次第掲載します。詳しくは新国立劇場ボックスオフィスにお問合せください。

    *託児室<キッズルーム「ドレミ」>がご利用になれます。




芸術監督・若杉弘の新企画「コンサート・オペラ」が開幕いたします。この企画は、オペラの名曲を全幕コンサート形式で演奏。オーケストラはオーケストラピットで演奏します。出演者は、日本を代表するアーティストをキャスティング。指揮は、若杉弘自身が、タクトを執ります。演目は、印象主義の名曲、ドビュッシー作曲の『ペレアスとメリザンド』です。これまで、オペラの演奏会形式の上演は、サントリーホールのホールオペラやBunkamuraのオペラコンチェルタンテ、各オーケストラの演奏会などで行われてきました。これらの上演と最も異なる点は、オーケストラと歌手、合唱団の位置関係が異なることです。一般に行われている演奏会は、舞台上にオーケストラと歌手、合唱団が共存していました。本企画の「コンサート・オペラ」では、オーケストラピットはオーケストラ、舞台上に歌手が出演します。このことにより、舞台作品として理想的な音響バランスを得ることが出来ます。どうぞご期待下さい。本公演は東京フィルハーモニー交響楽団との共催で公演いたします。

<作品について>
フランス印象主義の大作曲家ドビュッシーが、持ち前の音の色彩感と、ワーグナーのライトモティーフの手法を織り交ぜて完成させた独創的なオペラ。『ペレアス』は、初演当時の聴衆には理解されなかったが、作曲者が、人間の感情のみならず、光や水、霧や風といった自然の息吹も巧みに音に移し変えたことが、若い世代の音楽家たちを魅了した。原作は、ベルギーの文豪メーテルリンクの同名戯曲で、作曲者が部分的に詩句のカットを行って台本化した。登場人物たちの愛憎の日々が、しなやかな音楽で語られた後、静けさに満ちた後奏がドラマを浄化する瞬間は、他の演目では味わえぬ安息の境地である。