アテンプツ・オン・ハー・ライフ
戯曲概要
作品名 日本語名 |
Attempts On Her Life アテンプツ・オン・ハー・ライフ |
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言語 | 英語 |
作品について
登場人物(出演者)の数 | 特に指定はない |
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主な登場人物(5名まで) (名前、職業、年齢など) |
一般的な意味での「登場人物」は存在しない。何人でも演じることが可能なテキストであるが、戯曲冒頭に「俳優集団の構成は、演劇の向こう側にある世界の構成を反映している」と記されているように、俳優の人種、性別、年齢は実社会の比率にふさわしいバランスが求められる。 |
時 | 特に指定はない |
ところ | 特に指定はない |
作品解説・あらすじ (400文字以内) |
マーティン・クリンプの『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』は、近年のイギリスで発表されたうち最も重要な実験作との評価を得ており、数多くの国で上演例がある人気作である。テキストはそれぞれ小題を付された17の断片で構成されているが、それぞれのせりふを誰が話すのかは、全く指定がされていない。またそれぞれ異なっているとおぼしき場面や時代の設定も指定がなく、一般的なト書きもほとんどない。断片それぞれの話題がアン(あるいはアニー、アーニャ…?)という女性であることは確かだが、その人物像は名前の不明確さと同じく、ひとつの整合性のあるイメージには結びつかない。「アン」の正体をめぐる断片は、それぞれが「彼女の生命を狙う試み」であり、「彼女の人生を語る試み」として、演劇的想像力を刺激してやまない。(平川大作) |
初演年 劇場 |
1997年 ロンドン、ロイヤル・コート・シアター Royal Court Theatre, London |
新国立劇場での上演 | シリーズ・同時代【海外編】スペシャル・イベントにてリーディング上演 (2009年3月) |
作家について
作家名 | マーティン・クリンプ Martin Crimp |
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プロフィール (300文字以内) |
1956年、イギリス、ケント生まれ。1978年までケンブリッジ大学で英文学を学び、1981年にリッチモンドの劇団「オレンジ・ツリー」に参加、劇作家としてデビューした。『Dealing with Clair』(1988)、『Getting Attention』(1991)、『The Country』(2000)などの戯曲は、実験的な言語の駆使と独特の冷徹な世界観を特徴としている。代表作『アテンプツ』は形式と手法において最も大胆で斬新な作品である。モリエール、イヨネスコ、ジュネ、コルテスらの諸作品を翻訳でも知られる。 |
出版状況
原語出版本 出版社名(出版年月) |
Attempts On Her Life 出版:Faber & Faber(新版:2007年) |
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翻訳出版本 出版社名(出版年月) |
なし |