ハーベスト
戯曲概要
作品名 日本語名 |
Harvest ハーベスト |
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言語 | 英語 |
作品について
登場人物(出演者)の数 | 17人(男12人、女5人) ※初演の出演者:男8人、女4人 |
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主な登場人物(5名まで) (名前、職業、年齢など) |
ウィリアム(ハリソン家の長男、19歳~110歳) アルバート(ハリソン家の次男、18歳~48歳) モーディー(アルバートの妻、30代~60代) プリムローズ・アガール卿(もともとの地主、25歳位~45歳) ローラ(モーディーの姪 25歳位~85歳位) |
時 | 1914年~2005年 |
ところ | 農園 |
作品解説・あらすじ (400文字以内) |
7つの場面で1914年から2005年まで、ほぼ一世紀にわたる養豚業の変遷を描く力作。主人公のウィリアム・ハリソンは19歳の青年から110歳まで、第二場以降はずっと車椅子に座りっぱなしという「大役」である。祖父が素っ頓狂な賭けに勝ち、東ヨークシャーの大地主から地所を手に入れたというハリソン家は、ふたつの大戦をくぐり抜けるなかで養豚業を安定、発展させたものの、やがて政府の無策を背景に外国の養豚業に圧迫され、厳しい苦境に陥る。家長のウィリアムは、土地を奪還すべく様々な策を弄して迫る地主の末裔アガール(とその息子)と闘うためにも後継者の確保を望むが、なかなか子宝に恵まれない(皮肉にも傍らで豚は順調に殖える)。幕切れ、ウィリアムが最後に「pig man」(豚の世話係)として任命したのは、強盗としてハリソン家に忍びこんだ若者だった。観客の興味をぐいぐいとひっぱる熟練した劇作法にサービス精神をたっぷりまぶした「面白い」芝居。(平川大作) |
初演年 劇場 |
2005年 ロンドン、ロイヤル・コート・シアター Royal Court Theatre, London |
新国立劇場での上演 | なし |
作家について
作家名 | リチャード・ビーン Richard Bean |
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プロフィール (300文字以内) |
1956年、東ハルに生まれたビーンは1999年に『Toast』が上演されて以来、まさに破竹の勢いで人気実力劇作家の座に到達した。39歳という遅咲きの才能ながら、2003年には半年間で4本の新作上演をもって劇界の注目を浴びた。工場勤務からコメディアンに至るさまざまな職業経験をもち、『Toast』では製パン工場、『Smack Family Robinson』では麻薬売買、『Under the Whaleback』ではトロール船漁業を描くなど、久々に登場した硬派な「Work Play」(労働の演劇)の書き手として期待を集めている。 |
出版状況
原語出版本 出版社名(出版年月) |
Harvest 出版:Theatre Communications Gourp(2007年) |
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翻訳出版本 出版社名(出版年月) |
なし |