バス

戯曲概要

作品名
日本語名
Der Bus (Das Zeug einer Heiligen)
バス(聖女の乗り物)
言語 ドイツ語

作品について

登場人物(出演者)の数 8人(男4人、女4人)+声のみ1(男)
主な登場人物(5名まで)
(名前、職業、年齢など)
エーリカ(チェンストホーヴァへ向かう巡礼者)
ヘルマン(バスの運転手)
ヤスミン(女)
カール
アントン(ガソリンスタンドの店員)
指定なし
ところ 山深き森の中の道路。アントンのガソリンスタンド。高地。ポーランドのチェンストホーヴァの中央広場に面した巡礼者宿泊所によく似た場所。
作品解説・あらすじ
(400文字以内)
敬虔なカトリック教徒であるエーリカは、ポーランドの巡礼地チェンストホーヴァへ向かう夜行バスに乗るつもりで、間違って別の貸し切りバスに乗ってしまった。間違いに気付いたエーリカがバスから降りようとすると、バスの運転手ヘルマンは彼女を押しとどめ、乱暴にも彼女の指を数本折ってしまう。この騒ぎに他の乗客たちが集まってくるが、その振舞いにはどこか得体のしれないところがあり、エーリカはようやく途中のガソリンスタンドでバスから降ろしてもらう。しかし運転手ヘルマンは彼女を生かして返してはならないと主張し、彼女の墓穴を掘り始めるのだった・・・・。間違ったバスに乗ってしまった敬虔な少女と、バスに乗り合わせた宗教的な男女の一団との奇妙なやり取りを通して、現代社会の不安を独特の感覚で描いている。2005年ミュールハイム戯曲賞受賞。
(新野守広)
初演年
劇場
2005年
ハンブルク、タリーア劇場
Thalia Theater, Hamburg
新国立劇場での上演 演劇研修所研修生によるリーディング上演
(2008年7月)

作家について

作家名 ルーカス・ベアフス
Lukas Baerfuss
プロフィール
(300文字以内)
1971年スイス生まれ。チューリヒ在住。高校卒業後、本屋などで生計を立てながら小説を書き、自ら立ち上げた演劇グループ「400asa」のために戯曲を執筆。これまでに出版された小説は「死んだ男たち」「百日」、戯曲は「マイエンベルクの死」「親たちのセックス・ノイローゼ」「バス。聖女の乗り物」「アリスのスイスへの旅」など多数。「バス。聖女の乗り物」で2005年ミュールハイム戯曲賞を受賞した。

出版状況

原語出版本
出版社名(出版年月)
Meienbergs Tod./Die sexuellen Neurosen unserer Eltern/Der Bus
出版:Wallstein Verlag(2005年)
翻訳出版本
出版社名(出版年月)
なし

著作権者(代理会社)

著作権者(代理会社)  
日本における代理店