氷の下
戯曲概要
作品名 日本語名 |
Unter Eis 氷の下 |
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言語 | ドイツ語 |
作品について
登場人物(出演者)の数 | 4人(男4人) |
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主な登場人物(5名まで) (名前、職業、年齢など) |
パウル・ニーマント(40歳から50歳くらいのコンサルタント) カール・ゾネンシャイン(35歳くらいのコンサルタント) アウレリウス・グラーゼナップ(28歳くらいのコンサルタント) 子供(9歳から13歳くらいの男の子) |
時 | 指定なし |
ところ | 大きいが名は無い会議場 |
作品解説・あらすじ (400文字以内) |
仕事一辺倒の効率社会をブラックユーモアを交えて描く。企業コンサルタント会社の若手社員二人が、中堅の同僚ニーマントの人事査定を行っている。この面接の席でニーマントは突然幼年時代の思い出を語り出し、企業人としてのアイデンティティが崩壊していく。若手二人の方も最後にはオットセイのダンスを踊りだして、全体は奇妙に歪んでしまう。そこへニーマントと同じ背広を着た一人の子供が登場する。この子供はニーマントの分身だが、ニーマントのような幸福な幼年時代を持たず、世界の主要株式市場の株価を諳んじ、「僕の前にはもう人生がない/僕の前に置かれた人生は、何千回も生きられたものだ」と醒めた様子で語る。若手同僚の一人がテレビと自家用車がショッピングをする奇妙な風景を見るうちに、舞台は雪に降りこめられ、俳優たちは凍っていく。 (新野守広) |
初演年 劇場 |
2004年 ベルリン、シャウビューネ劇場 Schaubhne am Halleschen Ufer, Berlin |
新国立劇場での上演 | なし |
作家について
作家名 | ファルク・リヒター Falk Richter |
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プロフィール (300文字以内) |
1969年、ハンブルク生まれ。演出家、劇作家、翻訳家。2000-04年にチューリヒ劇場の座付き演出家を務め、ベルリンのシャウビューネでも活躍中。映像や音楽、ダンスを取り込んで即興的に舞台を仕上げていくポップ演劇の手法で、政治のテーマとも取り組む。2004年に四部作『システム』を公演。著書に『システム』(2004)、『氷の下』(2005)、邦訳に『エレクトロニック・シティ』(論創社)がある。 |
出版状況
原語出版本 出版社名(出版年月) |
「Theater der Zeit」2004年4月号 Unter Eis:Fischer(2005年) |
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翻訳出版本 出版社名(出版年月) |
「崩れたバランス/氷の下」 出版社:論創社(2009年) |
著作権者(代理会社)
著作権者(代理会社) | |
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日本における代理店 |