キック
戯曲概要
作品名 日本語名 |
Der Kick キック |
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言語 | ドイツ語 |
作品について
登場人物(出演者)の数 | 登場人物:19人 ※初演の出演者:2人(男女各1) |
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主な登場人物(5名まで) (名前、職業、年齢など) |
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時 | 2002年 |
ところ | 指定なし |
作品解説・あらすじ (400文字以内) |
2002年ベルリンの近郊のポッツロウという町で、三人の若者が仲間に乱暴を加えた挙句、死に至らしめるという残酷なリンチ事件が起きた。ドキュメンタリー映像作家アンドレアス・ファイエルは、当事者を含む関係者へのインタビューや裁判の傍聴を通してこの事件のドキュメンタリー映画を制作するとともに、ドラマトゥルクのゲジーネ・シュミットと協力してドキュメンタリー演劇も作った。三人の若者、その父親と母親、友人や親戚たちが登場して事件の背景を語るうちに、高い失業率、アルコール中毒、地域社会の無関心といったさまざまな問題を抱える再統一後のドイツ社会の姿があぶり出される。ファイエル自身が2005年にベルリンのマクシム・ゴーリキ劇場で演出した『キック』は、男女二人の俳優が多くの登場人物を演じ分ける実験的な手法を使って高い評価を受け、2006年のベルリン演劇祭に招聘された。 (新野守広) |
初演年 劇場 |
2005年 ベルリン、マキシム・ゴーリキ劇場 Maxim Gorki Theater Berlin |
新国立劇場での上演 | なし |
作家について
作家名 | アンドレアス・ファイエル Andres Veiel ゲジーネ・シュミット(劇場ドラマトゥルグ/初演の上演台本の共作者) |
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プロフィール (300文字以内) |
【ファイエル】1959年生まれのドキュメンタリー映像作家。西ベルリンで心理学を専攻する傍ら、芸術家の家ベターニエンで演出と劇作法を学ぶ。代表的なドキュメンタリー映画には、西ドイツ赤軍派が1989 年に起こした暗殺事件を取材した「BlackBoxBRD」(2001年制作、ヨーロッパ映画賞受賞)、ベルリンのエルンスト・ブッシュ演劇学校で演劇を学ぶ学生たちの生活を追った「DieSpielwütigen」(2004年)、ベルリン近郊の町で起きた若者たちのリンチ殺人事件を取材した「キック」(2006年)がある。 |
出版状況
原語出版本 出版社名(出版年月) |
-「テアターホイテ」2005年6月号 -Der Kick: Ein Lehrstück über Gewalt 出版:Deutsche Verlags-Anstalt(2006年) ※出版戯曲はファイエル単独で発表。 |
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翻訳出版本 出版社名(出版年月) |
なし |
著作権者(代理会社)
著作権者(代理会社) | |
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日本における代理店 |