リッター、デーネ、フォス
戯曲概要
作品名 日本語名 |
Ritter, Dene, Voss リッター、デーネ、フォス |
---|---|
言語 | ドイツ語 |
作品について
登場人物(出演者)の数 | 3人(男1人、女2人) |
---|---|
主な登場人物(5名まで) (名前、職業、年齢など) |
フォス(ルートヴィヒ) デーネ(ルートヴィヒの姉) リッター(ルートヴィヒの妹) |
時 | 指定なし |
ところ | 家の食堂 |
作品解説・あらすじ (400文字以内) |
86年、ウィーン・ブルク劇場の監督に就いたクラウス・パイマンの演出により、ザルツブルク・フェスティバルで初演。ブルク劇場の名優3人の実名を冠した、ベルンハルト円熟期の戯曲。2人の女優(リッター、デーネ)と1人の男優(フォス)が演じる役は、「フォスはルートヴィヒ」というように名前を割り当てられ、その俳優本人たちが演じた。哲学者ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインと思しきフォスを、その姉妹2人が、精神病院から家へ連れ帰り、3人で昼食をとる。巷の演劇界事情を口にする女優の姉妹/リッターとデーネ、ソースもシュークリームも演劇も嫌悪するルートヴィヒ/フォス。このメタシアター的仕掛けの上に、この世の存在への呪詛とユーモアを交えつつ既成観念を鮮やかに覆すベルンハルトの真骨頂が発揮される。パイマンは、ウィーンから退いて、ベルリナー・アンサンブルの監督就任後も、同戯曲を同じ配役で劇場のレパートリーに入れている。 (新野守広) |
初演年 劇場 |
1986年 ザルツブルク・フェスティバル Salzburger Festspiele |
新国立劇場での上演 | なし |
作家について
作家名 | トーマス・ベルンハルト Thomas Bernhard |
---|---|
プロフィール (300文字以内) |
1931年オランダで生まれ、オーストリアで育つ。50年代からザルツブルクの芸術大学で演劇、音楽を学び、フリーの作家活動を始める。詩、散文、やがて戯曲にも手を染め、オーストリア国家文学賞(68年)、ビュヒナー賞(70年)を受賞。劇作家としての成功は、70年代から彼のほぼ全作品の初演を手がけている演出家クラウス・パイマンとの共同作業によるところが大きい。89年に他界したベルンハルト最後の戯曲にして自国オーストリアへの辛辣な批評を含んだ『ヘルデンプラッツ』まで、このコンビによる上演は、ドイツ語圏の演劇界にスキャンダルとセンセーションを巻き起こした。邦訳戯曲に、『リッター、デーネ、フォス』(84年)、『座長ブルスコン』(84年)、『ヘルデンプラッツ』(88年)。 |
出版状況
原語出版本 出版社名(出版年月) |
Ritter, Dene, Voss 出版:Suhrkamp(1984年) |
---|---|
翻訳出版本 出版社名(出版年月) |
「Deli」3号 出版:沖積舎(2004年11月) |
著作権者(代理会社)
著作権者(代理会社) | |
---|---|
日本における代理店 |