【リハーサル・レポート】「バレエ・オータムコンサート2021」に向けて
バレエ研修生たちは、現在「バレエ・オータムコンサート2021」〈開催日:10/16(土)、17 (日)〉に向けて、リハーサルを重ねています。
今回リハーサル・レポートとして「バレエ・アステラス2021」で日本初演され、大好評を博した、スペイン出身の振付家カィェターノ・ソト作品『Conrazoncorazon』の舞台写真や研修生たちのリハーサル風景をお届けします!
先日は振付家カィェターノ・ソト氏からオンラインで直接指導を受けました。
▼カィェターノ・ソト氏とのオンライン・リハーサル(来日中の振付指導の新井美紀子さんと研修生・ゲスト)
▼会場全体が一瞬で魅了されたステージ「バレエ・アステラス2021」『Conrazoncorazon』より
(撮影:瀬戸秀美)
「バレエ・オータムコンサート2021」では、『Conrazoncorazon』(全9曲)からの抜粋上演となり、8月の「バレエ・アステラス2021」で上演された1曲を含む、5曲が披露される予定です。
騎手姿のダンサーたちが陽気な音楽にのせて踊る楽しさいっぱいの、とてもチャーミングな作品です。
バレエ研修生たちが、あらたに踊る『Conrazoncorazon』にどうぞご期待ください!
作品タイトル『Conrazoncorazon』について
振付のカィェターノ・ソト自身による『Conrazoncorazon』作品解説
This work moves between 2 poles of feelings and understanding: a rapid, at times confusing play with the the-sometimes-competitive-sometimes collaborative forces that govern our lives: emotional and rationality and strategy, heart and mind.
感情と理性の2つの対極間を揺れ
素早く時に私たちを惑わせる力
時に競い合い、時に協力し合い、
私たちの人生を左右する
感情と理性そして戦略
心と精神
振付:カィェターノ・ソト(Cayetano SOTO)
スペイン・バルセロナで生まれ、同市に拠点を置くカィェターノ・ソトは、世界中の主要なバレエ・カンパニーに作品を振り付けている。
欧米やカナダの国際フェスティバルでは、彼のテクニカルで激しく、意外な展開を見せる振付作品が披露された。
ソトはバルセロナのインスティテュート・デル・テアトルでダンスを学び始め、ハーグの王立コンセルヴァトリムに進級し、クラシカル・ダンスの学位を得た。その後、1997年にIT Dansa Barcelonaで踊り、1年後にミュンヘン・バレエ・シアターに入団、そこで彼の代表作『Fugaz(流れ星)』を含む複数の優れたバレエ作品を創作した。
ソトは2005年からフリーの振付家として活躍し始め、ネザーランド・ダンス・シアター、王立フランダース・バレエ団、チューリッヒ・バレエ、シュツットガルト・バレエ、サンパウロ市バレエ団、ポルトガル国立バレエ、ペルミ・オペラ・バレエ劇場、マッジオ・ダンツァ・フィレンツェ オペラ、ヴィースバーデン・ヘッセン州立歌劇場等から委嘱を受けている。また、シュツットガルト・バレエ、ブラウンシュヴァイグ州立劇場、ヴィースバーデン・ヘッセン州立歌劇場、アウグスブルク・バレエ、Ballett im Revier, ニュルンベルク州立劇場、バレエ・ドルトムント等ドイツのカンパニーと共に多くのバレエを創作している。09年、アスペン・サンタフェ・バレエおよびIntrodansとのコラボレーションが開始され、多数のバレエ作品を創作している。バレエ・ドルトムントには新制作『カルメン』(全幕)を振り付け、この公演の成功で、チェコのNárodní Divadlo Brnoでも10年に同作品が上演された。ソトがサンパウロ市バレエ団のために15年に『ADASTRA』を創作した際のエピソードがドギュメンタリー番組として、アルテ1ブラジルで放送され、この『ADASTRA』は、同市マスコミによるベスト・パフォーマンス・オブ・ジ・イヤーにノミネートされた。
2015年9月から3シーズンにわたりカナダのBallet BCで常任振付家を務め、16/17シーズンにはフィラデルフィアのバレエXの振付フェローシップ・メンターを務めた。
06年、王立フランダース・バレエ団で開催された振付コンクールUncontainableで、ソトはバレエ作品『24FPS』で1位を受賞。サンパウロ市バレエ団がソトに委嘱した『Canela Fina』は、ブラジルの新聞Folha de São Pauloで08年のベスト・ダンス・プロダクション賞に輝いた。11年には、振付作品『Uneven』でロシアの最も格式高い舞踊賞であるゴールデン・マスク賞にノミネートされた。
振付指導:新井美紀子(ARAI Mikiko)
7歳より鈴木和子、9歳より小倉佐知子に師事。後にA.M.スチューデンツに入学し、牧阿佐美の指導を受ける。
バーミンガムロイヤル・バレエ団、元プリンシパル、現在米国サラソタバレエ団のディレクターを務めるマーガレット・バルビエリ女史にその才能を認められ、スカラシップを得てロンドンスタジオセンターに留学。
その後ドュッセルドルフ ラインオペラバレエ、ドルトムントバレエ、バイエルン州立ゲルトナープラッツ劇場、イントロダンスにて、数多くの古典とコンテンポラリー作品にてソリスト及び主役を踊る。
現役ダンサーを引退後、ドイツを拠点にスペイン人振付家カィェターノ・ソトのアシスタントとして活動中。新作製作におけるアシスタント、また各国のバレエ団にて再演の振付指導を専任する。主なバレエ団にNDT2、バレエBC、ロシア国立ペルミバレエ、スペイン国立ダンスカンパニー、チューリッヒ・バレエ、トゥールーズキャピトルバレエ、バレ・ダ・シダデ・サオパウロ、アウグスブルクバレエ、ライプチッヒバレエ、など。
後進の育成にも積極的に取り組んでいる。ダイナミックなコンテンポラリー作品はもとより、繊細な表現力を重視したクラシック作品の指導にも定評がある。
GYROKINESISⓇ及びGYROTONICⓇ認定トレーナーとしても活動。
こちらの映像も併せてぜひご覧ください!
▲オランダのダンスカンパニー「