研修所ニュース

「バレエ・アステラス 2018」出演ダンサーのご紹介


バレエ・アステラス 2018」の開催がいよいよ今月末に近づいてきました。

出演予定のダンサーたちから寄せられたメッセージや、プロフィールをご紹介します。

 

 

特別ゲスト

 

高田 茜 & 平野亮一(英国ロイヤル・バレエ) 

 

       『ジュビリー・パ・ド・ドゥ』

 

【高田 茜】

高橋洋美バレエスタジオにてバレエを始め、その後ボリショイバレエ学校に入学。2008年のローザンヌ国際バレエコンクールでオーディエンス賞および英国ロイヤル・バレエでの研修賞を受賞し、09年アーティストとして同バレエ団に入団。10年ファースト・アーティスト、11年ソリスト、14年ファースト・ソリストと昇格し、16年にプリンシパルとなる。主なレパートリーは、『白鳥の湖』オデット/オディール、『ジゼル』『眠れる森の美女』オーロラ姫、『くるみ割り人形』金平糖の精、『オネーギン』オルガなど多数。

  

【平野亮一】

大阪府生まれ。平野節子バレエスクールにてバレエを始める。2001年のローザンヌ国際バレエコンクールで金賞および英国ロイヤル・バレエでの研修賞を受賞し、同バレエ団に入団。02年アーティスト、07年ファースト・アーティスト、08年ソリスト、12年ファースト・ソリストと昇格し、16年にプリンシパルとなる。主なレパートリーは、『ジゼル』アルブレヒト、『眠れる森の美女』王子、『冬物語』リオンティーズ/ポリクシニーズ、『ドン・キホーテ』エスパーダ/ガマーシュ、『ロメオとジュリエット』ティボルト/パリス、『オネーギン』グレーミン公爵、『ライモンダ』ジャン・ド・ブリエンヌなど多数。

 

 

海外で活躍する日本人バレエダンサーとパートナー

 

※五十音順

 

相澤優美(ジュネーヴ大劇場バレエ団)

    with ヴラディミール・イポリトフ(ジュネーヴ・ダンス・イベント) 

       『End of Eternity』

          ©Gregory Batardon

 

【相澤優美】 

⻑野県出⾝。⽩⿃バレエ学園で学び、14 歳でドイツのハンブルク・バレエ学校に⼊学。在学中、『⽩⿃の湖』などのハンブルク・バレエ団の公演に出演した。卒業後17 歳でドレスデン国立歌劇場バレエ団に⼊団。その後20 歳でシャルル・ジュド率いるボルドー・オペラ座バレエ団に⼊団し、2009 年の『ロメオとジュリエット』公演でジュリエットに抜擢され公演後ソリストに昇格。12 年にはファースト・ソリストに昇格した。『眠れる森の美⼥』『コッペリア』『くるみ割り⼈形』などでも主役を務めた。14 年にジュネーヴ⼤劇場バレエ団に⼊団し、現在はネオクラシック、コンテンポラリー作品を中⼼に踊っている。また、ドイツやイタリアでのガラ公演にも招待され出演した。

 

【ヴラディミール・イポリトフ】

ロシア、ペルミ出身。ロシア国立ペルミバレエ学校で学び、その後サンクトペテルブルクのワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミーに入学。卒業後、マリインスキー劇場バレエに入団。2007年ボルドー・オペラ座バレエ団に移籍し、『くるみ割り人形』や『コッペリア』、『ロメオとジュリエット』などの主役を踊るとともに、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイスなどのコンテンポラリー作品も踊る。11年に、ジュネーヴ大劇場バレエ団に入団して以来、ネオクラシック、コンテンポラリー作品を中心に様々な振付家の新作作りに参加する。その間、ツアー先の南アフリカ共和国や中国などでワークショップを担当し教える。現在、フリーランスで公演活動をする傍ら、ジュネーヴ・ダンス・イベントを立ち上げ、企画や振付などで活躍している。

 

【巨瀬励起(ピアノ)】

 

©井村重人

 

東京芸術大学卒業。声楽、器楽等の伴奏者、オーケストラの鍵盤楽器奏者として演奏会、放送、録音で活躍。また数多くのオペラのプロダクション、さらにはソリストや合唱を伴う様々な管弦楽作品の公演にスタッフとして参加する。2008年の初のリサイタル以降はソロにも意欲的に取り組み、特に10年にリスト編曲《幻想交響曲》、今年1月にはフェインベルク編曲《チャイコフスキーの交響曲からの3つの楽章》を取り上げるなど、様々な「ピアノ版」の演奏をライフワークのひとつとしている。CD: 松本隆日本語訳/鈴木准(T.)"シューベルト《白鳥の歌》"(日本コロムビア)、与那城敬(Br.) "First Impression"(EXTON)他。

 
 

アクリ瑠嘉

    with マヤラ・マグリ(英国ロイヤル・バレエ) 

        『ロメオとジュリエット』より バルコニーのパ・ド・ドゥ

      

~メッセージ~

今回、バレエ・アステラス2018に出演させて頂けてとても光栄に思っています。

またこの公演は国内、海外で活躍している、いろいろなダンサーとの共演なので

楽しみにしております。皆さまに喜んでいただけるように頑張ります。 (アクリ瑠嘉)

 

【アクリ瑠嘉】

アクリ・堀本バレエアカデミーで学ぶ。2008年全日本バレエコンクール第2位、北京国際バレエコンクール第3位。09年NBA全国バレエコンクール第1位、ミラノ・スカラ座バレエ・アカデミースカラシップ賞受賞。全国ジュニアバレエコンクールジャパングランプリ第1位、英国ロイヤル・バレエ・スクールスカラシップ賞受賞。こうべ全国洋舞コンクール第1位。10年ローザンヌ国際バレエコンクールでファイナリストとなり、その後ロイヤル・バレエ・スクールのアッパースクールに入学。13年英国ロイヤル・バレエ入団。14年にファースト・アーティスト、15年にソリストに昇格。レパートリーには、ライト『くるみ割り人形』ハンス・ピーター/くるみ割り人形、マクミラン『ロメオとジュリエット』マキューシオ、アシュトン『ラ・フィユ・マル・ガルデ』アラン、『眠れる森の美女』青い鳥などがある。

 

【マヤラ・マグリ】

ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ出身。2011年ローザンヌ国際バレエコンクールにてグランプリおよびオーディエンス賞を受賞。同年ユース・アメリカ・グランプリ シニアの部にてグランプリ、ロイヤル・バレエ・スクールスカラシップ賞を受賞し、ロイヤル・バレエ・スクールに入学。12年英国ロイヤル・バレエ入団。15年にファースト・アーティスト、16年にソリストに昇格。レパートリーには、アシュトン『二羽の鳩』ジプシー・ガール、『眠れる森の美女』元気の精/鷹揚の精、『ドン・キホーテ』メルセデスなど多数。

 

 

伊勢田由香(ペンシルベニアバレエ)

    with エドガー・チャン(フリー/元バレエカルメン・ロッチェ) 

      『海賊』より 寝室のパ・ド・ドゥ

          ©Juan Carlos Teledo

      

~メッセージ~

普段会う機会も少ない国内外の素晴らしいダンサー達と、新国立劇場の舞台に立つという

貴重な機会をいただき、大変緊張するとともに今からとてもわくわくしています。

短いパ・ド・ドゥではありますが、『海賊』という作品の明るい雰囲気、

時にはパシャにいたずらもするおちゃめで逞しいチャーミングなメドーラのキャラクター、

そしてロマンチックなこのシーンの雰囲気を少しでもみなさんに感じ取ってもらえるよう

頑張りたいと思っています。 (伊勢田由香)

 

【伊勢田由香】

慶応義塾大学仏文科卒。ドレスデン国立歌劇場バレエ団、オランダ国立バレエ団、ノルウェー国立バレエ団、オクラホマ州タルサバレエ団等で踊る。スペインのバレエカルメン・ロッチェでは、プリンシパルとして多くの作品に出演。2012年、バルセロナ・バレエ団(旧コレーラ・バレエ)とソリスト契約。同団のアメリカツアーにおいて、監督兼プリンシパルダンサーのアンヘル・コレーラと『白鳥の湖』で主演を務める。16年、ペンシルベニアバレエ入団。クラシックからコンテンポラリーまで、すべてのプログラムにおいて主要な役を踊る。来季よりソリストに昇格することが決定している。

 
【エドガー・チャン】

香港生まれ。王仁曼バレエ学校でバレエを始める。国内外のコンクールで数々の賞を受賞し、奨学金を得て2004年ニュージーランドバレエ学校サマーコース、05年~07年イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールに留学。卒業後、スペインのバレエカルメン・ロッチェでプリンシパルとして活躍。現在は香港を拠点にフリーランスダンサーとして、バレエ、ジャズ、コンテンポラリーなど多くのジャンルの舞台や映像作品に出演している。

 

 

小笠原由紀

   with ルスラン・サブデノフ(トゥールーズ・キャピトル・バレエ団) 

       『ノクターン

  

【小笠原由紀】

東京都出身。東京バレエ学校にてバレエを始める。2006年からワシントンD.C.にあるキーロフ・アカデミー・オブ・バレエに留学。08年にはユース・アメリカ・グランプリで第2位受賞、ワールド・バレエ・コンペティションオーランドで銀賞受賞。09年のユース・アメリカ・グランプリでドレスデン国立歌劇場と契約を結ぶ。同バレエ団に在籍中、ウィリアム・フォーサイス、シンシア・ハーベイ、デービッド・ドーソンに直接指導を受ける。14年コリフェに昇格。18年からフランス、トゥールーズ・キャピトル・バレエ団に移籍。「バレエ・アステラス」では13年に『海賊』よりパ・ド・ドゥを踊っている。

 

【ルスラン・サブデノフ】

カザフスタン生まれ。ロシア・カザン国立音楽学校およびカザフスタン国立アルマティ舞踊学校で学ぶ。アバイ記念カザフ国立オペラ・バレエ劇場、タタールスタン国立ロシアカザン歌劇場、ロシア国立チャイコフスキー記念ペルミ・バレエなどを経て、現在はトゥールーズ・キャピトル・バレエ団ソリスト。2002年からヌレエフ記念クラシック・バレエ・フェスティバルに継続して参加している。レパートリーには、アシュトン『スケートをする人々』、バランシン『Kammermusik No.2』『タランテラ』『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』『ラ・バヤデール』ソロル/黄金の神像、マクミラン『ロメオとジュリエット』ロメオ、『ジゼル』アルブレヒト、プティパ『眠れる森の美女』デジレ王子、『海賊』コンラッド/アリ、『ドン・キホーテ』バジルなどがある。タタールスタン共和国を代表するダンサーとして、数多くの名誉ある賞を受賞するほか、ロシアやカザフスタン共和国内のコンクールでも輝かしい成績を収めている。

 

 

千野円句

    with スタニスラヴァ・ポストノーヴァ(ボリショイ劇場バレエ)

 

       『ジゼル』第2幕より パ・ド・ドゥ       

 

~メッセージ~

今回、バレエ・アステラスに参加させて頂ける事、とても嬉しく思っています。

僕は、モスクワ生まれのモスクワ育ちであり、日本で生活したのはわずか3年余りでした。

6歳の時、バレエを日本の祖母の教室、谷口バレエ研究所で始め、毎年、

日本で夏休みに発表会で踊れる事が日本での唯一の楽しみの舞台でありました。

今回、プロとして日本での初めての舞台が、このバレエ・アステラスの公演です。

日本人が世界各国で活躍している事は、ロシアでも話題ですが、

そんなダンサー達と同じ舞台で共演出来る事、とても光栄であり、楽しみにしています。(千野円句)

 

親愛なる友人の皆様へ
日本の首都で毎年行なわれている夏の1つの行事、

新国立劇場「バレエ・アステラス2018」の公演に参加出来る事、大変嬉しく思っています。

私の踊りが、皆様に愛され、忘れられない印象を与える事が出来る事を望んでいます。

私は、日本が初めてですが、踊りというものは、世界各国が一緒になれる素晴らしい物だと信じています。

皆様との忘れられない素晴らしい出会いを心から楽しみにしています。(スタニスラヴァ・ポストノーヴァ)

 

 

【千野円句】

1999年モスクワ生まれ。日本で過ごした3年間、祖母の主宰する谷口バレエ研究所でバレエを学ぶ。09年ボリショイバレエ学校に入学し、ワレリー・アニシモフに師事する。在学中には『眠れる森の美女』のパ・ド・ドゥや『レ・シルフィード』をはじめとする幅広いレパートリーを踊り、ギリシャとイタリアでの海外ツアーにも参加した。17年ボリショイ劇場バレエに入団、アレクサンドル・ヴェトロフの指導を受ける。レパートリーには、ランダー『エチュード』、『ジゼル』ペザント、『ラ・バヤデール』黄金の神像などがある。16年アラベスク(ペルミ国際バレエコンクールアラベスク)ジュニア部門 第1位、ソチ国際バレエコンクール ジュニア部門 第1位、ワガノワ・バレエ国際バレエコンクール第2位、シベリアグランプリ国際コンクール ジュニア・ソロ部門 第1位、17年モスクワ国際バレエコンクール ジュニア・ソロ部門 第1位。

 

【スタニスラヴァ・ポストノーヴァ】

モスクワ生まれ。2017年ボリショイバレエ学校を卒業後、ボリショイ劇場バレエ入団。アカデミー在籍中からボリショイ劇場の公演に参加し、2010年、2015年にはV.ワイノーネン版『くるみ割り人形』にてコロンビーヌ役で出演。そのほか、パ・ド・トロワ、ロシアの踊り、中国の踊り、情景と雪片のワルツも踊る。『眠れる森の美女』ではリラの精、優しさの精、『ドン・キホーテ』ではキトリ、『海賊』ではグルナーラのヴァリエーション、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』のヴァリエーションなど数多くのレパートリーを持つ。

 

 

水谷実喜

   with ツーチャオ・チョウ(バーミンガム・ロイヤル・バレエ) 

       『サタネラ』のパ・ド・ドゥ

©Andrew Ross

 

~メッセージ~

丁度、第1回バレエ・アステラスが始まった2009年に渡英し、海外での生活も10年目を迎えています。

海外で活躍する日本人バレリーナの一人として、

バレエ・アステラス2018に出演させていただける事を大変光栄に思います。

今回は『サタネラ』のパドゥドゥを、同じバレエ団のプリンシパル、ツーチャオと踊ります。

私達の踊りを一人でも多くの方々に観ていただけると幸いです。(水谷実喜)

  

【水谷実喜】

3歳でモダンバレエを始め、10歳よりアクリ・堀本バレエアカデミーに所属。2009年ローザンヌ国際バレエコンクールのスカラシップを受け、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールに入学。12年に卒業後、バーミンガム・ロイヤル・バレエに入団。17/18シーズンよりソリストとなり、18/19シーズンよりファースト・ソリストに昇格することが決定している。主演作品には、アシュトン『シンデレラ』、ビントレー『アラジン』『パゴダの王子』『シルビア』、ライト『コッペリア』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』などがある。(2018年7月11日更新)

 

【ツーチャオ・チョウ】

2004年オーストラリア・バレエスクールを首席で卒業し、05年オーストラリア・バレエに入団。ファースト・ソリストとして活躍後、11年にソリストとしてバーミンガム・ロイヤル・バレエに入団。16年プリンシパルに昇格。レパートリーには『ラ・フィユ・マル・ガルデ』アラン、ビントレー『アラジン』ランプの精ジーン、『パゴダの王子』東の王/道化、マクミラン『ロメオとジュリエット』マキューシオ、ライト『くるみ割り人形』王子、『コッペリア』のフランツなど多数。コンクールでは03年第9回アジア・パシフィック国際バレエコンクールで優勝。また09年にイングリッシュ・ナショナル・バレエとニューヨークのfall for dance festival でゲストとして『薔薇の精』を踊った。

 

  

宮田彩未

   with ジョセフ・テイラー(ノーザン・バレエ) 

       『夏の夜の夢』第2幕より パ・ド・ドゥ

©Lisa Stonehouse    ©Lisa Stonehouse

 

~メッセージ~
今回このバレエ・アステラスの舞台で踊れること、

また他の素晴らしいダンサー達と同じ舞台に立てることを大変光栄に思います。

プロとして海外で踊るようになってからたくさんの舞台に出演しましたが、

日本の舞台に立つのは初めてなのでとても楽しみです。

ノーザン・バレエの作品はユニークなものばかりなので、古典バレエとはまた違った面白さがあります。

観に来てくださるお客様方に楽しんでいただけるよう、心を込めて精一杯踊ります。(宮田彩未)

 

【宮田彩未】

6歳より淳バレエ学園でバレエを始める。今井淳子、山崎敬子に師事。モナコ王立プリンセスグレース・ダンス・アカデミーに留学後、イギリスのノーザン・バレエに入団。その後バレエ・アイルランド、シンガポール・ダンス・シアターで様々なソリストの役柄を踊る。2014年よりノーザン・バレエに再入団し、ソリストとして活躍。主な主演作品にD.ニクソン『くるみ割り人形』金平糖の精、『白鳥の湖』オデット/オディーリア、『美女と野獣』ベル、『人魚姫』などがある。また17年10月ロイヤル・オペラ・ハウスで行われたケネス・マクミラン記念公演では『グロリア』のパ・ド・カトルを踊った。18年よりファースト・ソリストに昇格。

 

【ジョセフ・テイラー】

イギリス、スケグネス生まれ。バーミンガム・ロイヤル・バレエ附属校のエルムハーストにてバレエを始め、在学中に「最も才能あるダンサー」に選ばれる。2012年ノーザン・バレエに入団後、多数の作品で主役を踊り、18年よりファースト・ソリストに昇格。主な作品にニクソン『白鳥の湖』王子、『華麗なるギャツビー』『クレオパトラ』『くるみ割り人形』王子、ジャン・クリストフ・マイヨー『ロメオとジュリエット』、キャシー・マーストン『ジェーン・エアー』よりロチェスター、マクミラン『コンチェルト』『グロリア』等がある。最近ではニクソン振付の『人魚姫』でオリジナルキャストとして王子を踊り、来年世界初上演となるキャシー・マーストンの『ヴィクトリア女王』ではアルベルト王子役のオリジナルキャストに抜擢された。

 

 

ミラノ・スカラ座バレエ・アカデミー

 

  

   

 

 『ジムノペディ

 『エスメラルダ』より ヴァリエーション

舞台芸術のあらゆるプロフェッショナルを養成する世界的名門ミラノ・スカラ座アカデミー舞踊部門の中核を成す。フレデリック・オリヴィエリが監督を、マウリッツィオ・ヴァナーディアが副校長を務め、11歳から18歳までの8年制のカリキュラムによって世界中で活躍するバレエダンサーを輩出している。ジョン・クリフォード、シンシア・ハーヴェイ、アクラム・カーン、モニク・ルディエールといった国際的に活躍する著名な振付家やダンサーとのセッションやマスタークラスが行われ、生徒たちは最先端の指導を受ける機会に恵まれている。また近年はコンテポラリー作品の解釈を深めるカリキュラムを重視し、ジョージ・バランシン、ホセ・リモン、モーリス・ベジャール、ローラン・プティといった20世紀を代表する振付家や、マッツ・エック、ウィリアム・フォーサイス、アンジュラン・プレルジョカージュなど現代の振付家の作品も学んでいる。

  

 

新国立劇場バレエ団

 

米沢 唯 & 奥村康祐 

       『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』

【米沢 唯】

愛知県出身。塚本洋子バレエスタジオで学ぶ。国内国外の数多くのコンクールに入賞し、2006年に渡米しサンノゼバレエ団に入団。10年にソリストとして新国立劇場バレエ団に入団した。ビントレー『パゴダの王子』で初主役を務め、『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『ドン・キホーテ』『ジゼル』『火の鳥』ほか数々の作品で主役を踊っている。13 年プリンシパルに昇格。全国舞踊コンクールジュニアの部第 1 位、ヴァルナ国際バレエコンクールジュニアの部第 1 位、05 年世界バレエ&モダンダンスコンクール第 3 位、06 年 USA ジャクソン国際バレエコンクール・シニアの部第 3 位など国内外のコンクールでの受賞歴も多い。14 年中川鋭之助賞受賞。17 年芸術選奨文部科学大臣新人賞。

  

【奥村康祐】

大阪府出身。地主薫に師事。2003 年、地主薫バレエ団に入団。07 年全日本バレエコンクールシニア部門第 1 位、09 年モスクワ国際バレエコンクールシニア部門銀賞、10 年 USA ジャクソン国際バレエコンクールシニア部門銀賞、10 年文化庁芸術祭新人賞、12 年大阪文化祭賞奨励賞受賞。12 年新国立劇場バレエ団にソリストとして入団。13 年『ドン・キホーテ』で主役デビューを果たした。『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』『パゴダの王子』『アラジン』などで主役を踊っている。14 年舞踊批評家協会新人賞、16 年中川鋭之助賞を受賞。14 年ファースト・ソリスト、16 年よりプリンシパルに昇格。

 

新国立劇場バレエ研修所

 

 

    『シンフォニエッタ』

©瀬戸秀美      

 

新国立劇場バレエ研修所は、2001年4月に日本初の国立劇場附属のバレエ研修機関として開設された。

クラシカル・バレエのレッスンに加え、キャラクター・ダンス、コンテンポラリー・ダンスおよび演劇基礎研修等、古典作品から現代舞踊まで幅広く対応するための実技研修を行っている。講義は、プロのダンサーとして必要な知識や教養を身に付けるために「バレエと音楽」「バレエ史」「身体解剖学」「マナー」「ノーテイション」「美術史」のほか、様々な分野で活躍する芸術家やスタッフと交流する「サロン」など多岐にわたる。新国立劇場バレエ団の公演にも舞台実習として参加。さらに海外でのバレエ学校フェスティバルにも度々招かれ、各国バレエ学校との交流を深めている。所長は牧阿佐美がつとめ、修了生は新国立劇場バレエ団をはじめとする国内外のバレエ団で主役をつとめるなど、研修の成果を十二分に発揮し、飛躍を遂げている。

 

 

 

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