第12期生による自作自演の発表を行いました
第12期生の6名が、自作自演の発表を研修所スタジオ内で行いました。
"自作自演"とは、開所以来研修2年目の研修生を対象に夏休みの課題として与えられています。上演時間は3分間。研修生自身がコンセプトを考え、音楽を選び、振付をし、衣裳を決めます。それをこの発表の場で、自分自身が踊ります。スタジオでは照明は思うようにできませんが、できる範囲でチャレンジしています。
1年目の研修生や予科生も、来年以降の自分たちと重ね、緊張しながらもとても楽しみにしています。
6名にとっては、あらためて"表現すること"を探求していくなかで、その楽しさとともに創作の難しさや自己の課題につながるよい機会となりました。
自作自演の発表を行う12期生
丸山さくらは、『鼓動ーKODO-』と題し、踊る喜びと高なる鼓動を躍動感あふれる踊りで表現し、横山柊子は『ERASER』=消しゴムという独特な視点から創作。赤井綾乃は『desire』、自分の欲しいものを手に入れたときの喜び、失ったときの悲しみ、さらなる欲求を表現豊かに踊りました。関優奈は『tiME』で、時間から解放されて踊っていられる喜びを素直に表現。渡邊拓朗は『葛藤』と題し、答えを見つけ出すまでの葛藤を、ラストの杉山澄華は『Flower』という題で、自分自身が花となって踊りました。

6名の作品発表後、牧所長をはじめ、各講師から講評をいただきました。
「自作自演も、何年も蓄積を重ねてきているので、作品の構成などは稚拙ではなくなってきている」と評価する一方、「創作においては、表現するということを追い求めてほしい。転ぶことを恐れて妥協しないでほしい」「舞台での表情を大切に。もっと体を使って、もっと舞台を使って」など、踊りに対してもっと貪欲になってほしいというアドヴァイスもありました。
この後、講師による審査会が行われ、この秋の発表公演「オータム・コンサート2016」で3作品を上演することが決定しました。研修生の作品を、ぜひ「オータム・コンサート2016」でお楽しみください。
詳細は追ってホームページに掲載いたします。