シルヴィア

  • 2012/2013シーズン
  • [New Production]
    Sylvia
    【音 楽】レオ・ドリーブ
    【振 付】デヴィッド・ビントレー

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  • オペラ劇場

【ビントレー監督コメント】


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2012/2013シーズンはデヴィッド・ビントレーによる全幕バレエ『シルヴィア』を、開幕作品として上演します。

恋愛を信じられなくなった若い恋人たちと長い結婚生活でお互いへの情熱を失ってしまった夫婦が、時空を超えた冒険を通して再び愛を見つけるロマンティック・コメディーです。
オリジナルは19世紀のバレエ作品。『コッペリア』で知られるレオ・ドリーブが作曲した『シルヴィア』は、今も耳にすることの多い有名な「ピチカート」ほか、美しい楽曲がふんだんに盛り込まれているバレエです。これまでにも多くの振付家が作品化を試みており、英国では1950年代のアシュトン振付による版が特に有名です。

ビントレーは1992年、まだ芸術監督に就任する前の英国バーミンガム・ロイヤル・バレエに『シルヴィア』を新たに振り付けました。当時同団に在籍していた吉田都に振付けられたシルヴィア役は、吉田都の比類ないテクニックがゆえに高度な技術を要する大役となりました。主役シルヴィア以外にも、女神ディアナや女神に仕えるニンフ(妖精)たちなど女性ダンサーが大いに活躍する作品です。2009年に本作の改訂版が上演されたとき、シルヴィア役は日本人ダンサー佐久間奈緒が踊りました。

舞台装置・衣裳をスー・ブレイン、照明をマーク・ジョナサンが担当。二人は後に再びビントレーとともに、新国立劇場バレエ団の『アラジン』を制作することになります。

ものがたり

ローマの遺跡に囲まれた庭園で、伯爵夫妻の結婚記念パーティーがおこなわれている。召使の若者と家庭教師の娘はお互いに想いをよせているが、愛の冷めた公爵夫妻の様子を見て、恋愛を信じることができなくなっている。庭園の年老いた庭師(じつは愛の神エロス)はそんな彼らを、時を超えて古代ローマ神話の世界へと運んでいく。
若者は羊飼いのアミンタとして、家庭教師の娘は女神ディアナに仕える美しいニンフのシルヴィアとして物語は始まる。
羊飼いアミンタは狩りの女神ディアナの沐浴を偶然目にしてしまったためにディアナによって盲目にされる。
一方、女神ディアナに仕えるニンフたちのひとり、シルヴィアは愛の神エロスの矢に射られて盲目のアミンタに恋をする。
美しいシルヴィアを見初めた森の住人オライオンによってシルヴィアは誘拐され、恋人たちは離ればなれになってしまう。しかし愛の神エロスの計らいで二人は再会。女神ディアナへの貞操の誓いを破ったシルヴィアは女神の怒りに触れて命を落としそうになるが、再び現れたエロスは彼らを現代に連れ戻す。
伯爵夫妻(古代ではディアナとオライオン)はお互いへの愛を確認しあい、若い二人も恋愛を信じる心を再び取り戻し、シェイクスピア「真夏の夜の夢」を思わせるようなハッピー・エンドを迎える。


Birmingham Royal Ballet: photograph by Roy Smiljanic