研修所ニュース

五館合同特別講義に参加いたしました

 12月10日(水)に国立劇場にて、新国立劇場・国立劇場・国立能楽堂・国立文楽劇場・国立劇場おきなわの研修生の各1年目の研修生が一同に集まり、五館合同特別講義が行なわれました。演劇研修所からは第10期研修生8名が参加いたしました。

 今年は組踊立方(くみおどりたちかた)の宮城能鳳(みやぎのうほう)氏に講義をしていただきました。「組踊」は、歌三線(琉球古典音楽)、唱え(首里の方言や大和言葉の台詞)、踊り(琉球舞踊)から成り、琉球王国時代に中国からの使者(冊封使)をもてなすために生まれた総合芸術です。宮城氏は2006年に組踊の国指定無形重要文化財に認定され、現代に組踊を伝承されています。

 講義では宮城氏が組踊を志した経緯や舞台人としての心構えなどを詳しくお話しいただきました。演劇と組踊、ジャンルは異なりますが、研修生達は同じ舞台芸術の第一線で活躍されている方からのメッセージを貪欲に吸収しようと集中していました。

 講義の後は場所を大劇場食堂「向日葵」に移し、各研修所との懇親会です。他ジャンルの芸術を志す研修生との交流を通して視野を広げ、互いの目指す道への理解を深め合ったようでした。

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宮城能鳳氏へご挨拶にうかがう研修生達        宮城能鳳氏

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歌舞伎の研修生達と一緒に