研修所ニュース

作家 平野啓一郎氏によるサロンが行われました

新国立劇場研修所では、さまざまな分野において第一線で活躍されている方を講師としてお招きする特別講義を定期的に開催し、研修生が専門外の広く豊かな知識と教養を身につけるきっかけとしています。

 

この度は、平成26年度第3回目サロンとして、バレエ・オペラ・演劇の3研修所合同で、作家の平野啓一郎氏に講義をしていただきました。

 

平野氏は、1999年京都大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。以後、2002年発表の大長編『葬送』をはじめとする数々の作品は、日本だけでなく各国で翻訳紹介されています。その他、新国立劇場公演『サロメ』(2012年5、6月中劇場)の翻訳や、国立西洋美術館にて「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展(2010)を開催するなど、作家として以外でも多方面で活躍されています。

 

サロンでは、平野氏が中学時代に三島由紀夫の『金閣寺』に感動し、それをきっかけに小説の世界に魅了された経験、現代社会における小説の普遍性、著作でも展開している「分人」の考え方などを約90分間にわたってお話しいただきました。社会の第一線で仕事をしていらっしゃる作家から多くのことを吸収しようと、研修生たちはメモをとりながら熱心に耳を傾けていました。

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〈平成26年度のこれまでのサロン実施状況〉

 第1回 4月 福地茂雄氏(新国立劇場前理事長)

 第2回 6月 榎木孝明氏(俳優)