アルトナの幽閉者

  • 2013/2014シーズン
  • [新訳上演]
    Try ・Angle ─三人の演出家の視点─ Vol.3

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  • 小劇場

2014年2月〜3月公演

作:ジャン=ポール・サルトル
翻訳:岩切正一郎
演出:上村聡史

出演:岡本健一  美波  横田栄司  吉本菜穂子  北川 響  西村壮吾  辻 萬長

「Try ・Angle ─三人の演出家の視点─」シリーズの第三弾は、文学座の上村聡史が、岩切正一郎の新たな翻訳によるサルトルの『アルトナの幽閉者』に挑みます。
1959年に発表された本作は、同年、パリにおいて初演。サルトルの創作劇としては最後の作品であり、『出口なし』『悪魔と神』と共にサルトルの三大劇の中に数えることができます。この作品は、当時のアルジェリア戦争でフランス軍などがアルジェリア人に対して行った拷問を問題化するために書かれており、舞台を第二次世界大戦に置き換えています。第二次世界大戦に従軍し、その戦争中の出来事により、心に深い傷を負い、終戦後、13年間も自宅に引き籠ったままの生活を続ける主人公のフランツ。彼を軸に、サルトルは「戦争」と「責任」というテーマのみならず、出口の見えない状況に「幽閉」された人々の閉塞感と絶望を描いています。

ものがたり

1959年のドイツ、造船業を営む社長(父親)宅で、咽頭癌に侵され余命6ヶ月の命と宣告された社長(父親)は、後継者を決めるために家族会議を開く。次男で弁護士のヴェルナーとその妻のヨハンナ、長女のレニが参加、父親はヴェルナーに会社を継がせ、この家に住まわせようとするが、妻のヨハンナが反発する。一同の心に重くのしかかっているのは、長男のフランツの存在であった。
彼は13年前に死んだことになっているはずであったが、実は2階に幽閉されているのであった。フランツは第二次世界大戦中、部下の捕虜に対する拷問を制止出来なかったことから、心に深い傷を負い、それ以来、妹のレニの世話のもと、ずっと2階に引きこもったまま狂気の生活を送っていた。フランツを愛する父親の最後の望みは、長男への対面と次男夫婦による世話であった。ヨハンナの説得により、13年ぶりに待望の対面を果たした父親とフランツ。はたして一家の辿る運命は……。