ゴドーを待ちながら

  • 2010/2011シーズン
  • 2010/2011 Season Play
    JAPAN MEETS・・・ ─現代劇の系譜をひもとく─ W
    Waiting for Godot

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  • 小劇場

「JAPAN MEETS・・・」シリーズの最後は、世界演劇の流れを変えた記念碑的作品の登場です。
この作品は1953年にパリで初演され、当初は悪評で迎えられましたが、その後「不条理演劇」の代表作として演劇史に名前を残し、現代演劇の礎として今もなお世界各地で上演されています。我が国でも60年に初演され、以来さまざまな上演を重ね、また別役実をはじめ多くの劇作家たちに多大な影響を与えました。
今回の上演では、ともに新国立劇場初登場となる橋爪功、石倉三郎の二人を迎え、丁々発止のやりとりと、新鮮な顔合わせによる刺激的な舞台が期待されます。

ものがたり

田舎道、一本の木がある。
夕方。
エストラゴンが道端に座っている。靴を脱ごうとするのだが、なかなか脱げない。そこへヴラジミールがやってきて他愛のない会話が始まる。やがて、エストラゴンが立ち去ろうとするのをヴラジミールが留める。
エストラゴン     どうして。
ヴラジミール     ゴドーを待ってる。
エストラゴン     そうだね。
二人はゴドーに会ったことはなく、いつまでも待ち続ける。そこにポッゾとラッキーがやってくる。やがてラッキーは哲学的な演説を始める。
二人が去った後、少年が現れゴドーの伝言を伝える。今夜は来られないが、明日は必ず来ると。

そして翌日、同じ時刻、同じ場所。
エストラゴンとヴラジミールはまたゴドーを待ち続ける。

世界演劇史に燦然と輝く傑作。満を持して登場です。