やけたトタン屋根の上の猫

  • 2010/2011シーズン
  • 2010/2011 Season Play
    JAPAN MEETS・・・ ─現代劇の系譜をひもとく─ U
    Cat on a Hot Tin Roof

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    ●「JAPAN MEETS・・・T・U・V」特別割引通し券の販売は、終了させていただきました。たくさんのお申し込みありがとうございました。
  • 小劇場

「JAPAN MEETS・・・」シリーズ二作目は、アメリカの劇作家、テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』、『欲望という名の電車』と並ぶ傑作戯曲であり、1955年のピュリッツァー賞を受賞した作品『やけたトタン屋根の上の猫』が登場。
エリヤ・カザン演出によるブロードウェイでの大成功に続き、58年には、エリザベス・テーラー、ポール・ニューマンの主演により映画化され、ウィリアムズ自身が自分の戯曲作品の中で一番のお気に入りと語っているこの名作には、作者自身の姿と思いが他作品以上に色濃く映しだされています。
ウィリアムズは「人から人へ」と題した、戯曲の巻頭文の最後にこう書き記しています。「それはともかく!─この私はあなたがたに語り続けたい、私たちがなんのために生き、また、死ぬのか、かくしへだてなく存分に語りたい、まるで私があなたがたの知りあいのだれよりも親しい友であるかのように。」と。
人間と人間のぶつかり合いからでしか生まれる事がかなわない真実の姿に、寺島しのぶ、北村有起哉、木場勝己をはじめとした実力派キャストが挑みます。

ものがたり

舞台はアメリカ南部の大富豪の家。一代で大農場を築き上げた一家の主(ビッグ・ダディ)は、体調を崩して受けた健康診断の結果、癌に侵され余命いくばくもないと判明するが、本人には健康体と知らされていた。
この家の次男ブリックは、愛する友人の死をきっかけに酒びたりの生活を送り、その妻マギーは、ある事件を境に失いかけている夫の愛を取り戻そうと必死だった。また、長男グーパーとその妻メイの夫妻は、父の病状を知って、遺産相続を有利に運ぼうとしていた。
ビッグ・ダディの誕生日パーティーに集まった二組の夫婦、母親ら、一見なごやかな家族の団欒の中から、親子、兄弟、夫婦そして家族たちの「嘘と真実」が白日のもとに曝されて行く・・・・・・。