2014年2月
2014年2月5日
絶賛稽古中!!
2014年も早いものでもう2月。季節は立春を迎えました。
みなさま、はじめまして。新人スタッフ(あ)でございます。
今月19日初日の「アルトナの幽閉者」、ただいま絶賛稽古中です!!
実は12月下旬から少しずつ読み合わせを始め、年明けに本格スタートした稽古。
一筋縄では捕らえきれないサルトルの言葉たちと格闘する日々が続いています。
「ここ、感情の流れが全然わかんない~」
「サルトルは役者のこと考えてんのかっ!演じる方の身になってみろ!」
「この役なんて、そもそも理屈が通じないんだよね…。」
そこかしこで、こんな言葉が飛び交いながらも、演出・上村聡史さんを中心に皆でたくさんの話し合いを重ね、サルトルの台詞を紐解いていく毎日……目下、真面目に誠実に四苦八苦中です。
さらにさらに、この「アルトナの幽閉者」、細かいト書きが非常にたくさんあります。
たとえば、
(若く優しく愛情に満ちているが不安な声)
(彼は一種の興奮状態で話す、まるで重大な秘密を打ち明けるかのように。実際は、その場で言うことをこしらえながら喋っている)
(彼は凶暴な口調を取り戻し、霊感を得て)
などなど。
それってどんな状態!?という感じですよね。
実感として捉えにくいト書きも多く、キャストの皆さん、読み合わせの段階では、まず台詞に集中して、役の生理を理解しようと努力を重ねていました。
が、立ち稽古が始まり実際に動いてみると、不思議なことにこのト書きが腑に落ちてくるそうなのです!読んでいるだけでは理解できなかったことも、身体を通すと見えてくる。戯曲が立体として立ち上がる瞬間。演劇の醍醐味ですね。そんな瞬間に立ち会える毎日にスタッフ(あ)はもうドキドキです。
哲学者、文学者として名高いサルトルの戯曲だけに、実に様々なテーマが織り込まれたこの作品。稽古が深まるほどに新たな発見が増え、どんどん面白くなっています。
今月何を観ようかな~、と思案中のそこの方!
ぜひ初台にお越しください!!