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平成28年度 新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室
オペラ「夕鶴」/團伊玖磨
Yuzuru/Dan Ikuma
全1幕〈日本語上演〉

オペラパレス


「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」は、現代舞台芸術の一層の普及をめざす新国立劇場(東京・初台)が、次の世代を担う青少年に優れた芸術を鑑賞する機会として 1998 年(平成 10 年)より毎年開催しています。「初めてのオペラ鑑賞だからこそ、本物のオペラを体験していただきたい」という願いを込めて、演出、舞台美術、衣裳など本公演と全く同じ全幕プロダクションを、原語上演で、日本を代表する歌手達が出演し、生のオーケストラ演奏で上演しています。


平成28年度の演目は團 伊玖磨の『夕鶴』を、鑑賞教室・東京公演として初めて上演いたします。


『夕鶴』は、生涯に7作のオペラ作品を発表した團伊玖磨の第1作目のオペラです。團は、民話「鶴の恩返し」に題材をとった木下順二の名作戯曲「夕鶴」を、「台本を一字一句変えてはならない」という条件のもとに作曲しました。その美しい詩と叙情的な旋律は人々に愛され、1952年の初演以来国内外での上演は800回以上を数える、日本オペラ不朽の名作です。
栗山民也演出による新国立劇場のプロダクションは、能舞台を思わせる装置に、「空」をイメージする背景、その中に与ひょうの住む家が一軒というシンプルな舞台が特徴です。つうはそこから「自分の本当の住処」である空へと戻っていきます。


日本に伝わる民話である「鶴の恩返し」を題材にしたオペラです。オペラデビューとなる高校生にも馴染みが深く、きっとこの美しくも悲しいドラマに引き込まれてくださることでしょう。

主催:公益財団法人新国立劇場運営財団
助成:12-1公益財団法人_ローム_ミュージック_ファンデーション_ロゴ2.png
協賛:rohm-corp2.jpg 損保ジャパン日本興亜ロゴ(縮小版).jpg

新国立劇場「高校生のためのオペラ鑑賞教室」は、常松美登里子様からのご寄附を活用して行う公演事業です。

  • 「高校生のためのオペラ鑑賞教室」についてはこちら


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ニュース

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公演日程・チケット

公演日程

2016年7月9日(土)13:00 オペラパレス 
2016年7月11日(月)13:00 オペラパレス ※学校団体の受付は、定員に達したため終了しました
2016年7月12日(火)13:00 オペラパレス ※学校団体で満席のため、チケットの販売はありません
2016年7月13日(水)13:00 オペラパレス ※学校団体の受付は、定員に達したため終了しました
2016年7月14日(木)13:00 オペラパレス ※学校団体の受付は、定員に達したため終了しました
2016年7月15日(金)13:00 オペラパレス 

予定上演時間:約2時間15分(1幕1部80分 休憩25分 1幕2部30分)

※時間は変更になる場合があります。最新の情報はボックスオフィスまでお問い合わせください。(7/7更新)

チケット料金(税込)

全席指定:2,160円(高校生のみ)

前売開始:2016年6月25日(日)

新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00 年中無休)


お求めの際には、学生証をご用意ください。また、残席がある場合に限り、当日券として4,320円で一般(大人)の方も購入可(高校生以下2,160円)。お一人様1枚限り。



学校団体のお申し込み・お問い合わせ

新国立劇場営業部鑑賞教室係 

TEL:03-5352-5745 FAX:03-5352-5744 

Eメール:opera09@nntt.jac.go.jp


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スタッフ・キャスト

スタッフ

指揮
城谷正博
演出
栗山民也
美術
堀尾幸男
衣裳
植田いつ子
照明
勝柴次朗

キャスト

〈7月9,12,14日〉

つう
澤畑恵美
与ひょう
小原啓楼
運ず
谷 友博
惣ど
峰 茂樹
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団

〈7月11,13,15日〉

つう
腰越満美
与ひょう
鈴木 准
運ず
吉川健一
惣ど
久保和範
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団

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ものがたり

【第1場】村人にばかにされるほど純朴な農夫で、働き者の与ひょうは、美しい妻つうと小さな家で仲睦まじく暮らしている。ある日、運ずと惣どが、つうの噂話をしている。つうが織る布は「鶴の千羽織」と呼ばれ、町で十両もの高値で売れたというのだ。本物の鶴の羽で織った布ならば、都で売れば千両になるに違いない、と2人は金もうけの計画を立てる。しかし鶴の羽を一体どこで手に入れるのだろうと不思議に思った2人は、機屋を覗く。するとそこには鶴の羽が落ちているではないか。2人は、つうは鶴の化身なのではないかと疑い始める。与ひょうに問いただすと、彼は鶴を助けたことがあるという。確信した2人は与ひょうに、つうに布を織ってもらい、都で金もうけしようと誘う。布を織るたび痩せていくつうを思い、最初は気のりしなかった与ひょうだが、誘惑に負け、布を織るようつうに命じる。最近金もうけの話ばかりする与ひょうは以前と変わってしまった、とつうは嘆く。これ以上織ったらもう体がもたないかもしれないが、都行きを楽しみにしている与ひょうを思い、つうは布を織る決意をする。そして、いつものように機屋を決して覗かないよう与ひょうに約束させ、織り始める。しかし運ずと惣どは覗いてしまい、中の様子に驚き、与ひょうに報告する。それを聞いた与ひょうは、たまらず機屋を覗く。すると、中には鶴が1羽いるだけで、つうの姿が見当たらない。与ひょうはつうを探しに出る。

【第2場】いくら探してもつうは見つからず、与ひょうは倒れる。そこへつうが布を持ってやってくる。喜ぶ与ひょう。つうは2枚の布を織ったが、織っている最中に姿を見られたから、空へ帰らなければいけない、と涙を流す。布の1枚はいつまでも大切に持っていてほしいと与ひょうに渡し、姿を消す。空高く鶴が飛んでいく─。

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