タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦

  • 2012/2013シーズン
  • Richard Wagner : Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg
    リヒャルト・ワーグナー/全3幕
    【ドイツ語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

官能の愛と純愛の間をさまよう男と、命を賭けた女の愛。ワーグナー中期の傑作 !

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ワーグナー・イヤーの幕開けは「タンホイザー」で!
2013年、ワーグナー生誕200周年の幕開けに大作「タンホイザー」を5年ぶりに上演いたします。中世のタンホイザー伝説とヴァルトブルク伝説に題材を取り、官能的な愛と精神的な愛の間で葛藤する騎士タンホイザーが、乙女エリーザベトの自己犠牲に救済される物語が描かれています。耳に残る名旋律が随所に散りばめられており、中でも有名な序曲、2幕の大行進曲、3幕の巡礼の合唱は雄大壮麗。エリーザベトの「歌の殿堂」、ヴォルフラムの「夕星の歌」らの名アリアも多く、ワーグナー作品の中でも高い人気を誇っています。

世界最高峰のワーグナー上演を約束する強力な布陣
タクトを握るのは、13年夏にワーグナー「恋愛禁制」バイロイト初上演を指揮するトリンクス。演出は、重鎮レーマンによる光と映像を効果的に用いた美しい舞台です。ソリストには、世界的なヘルデン・テノールのアナセン、欧米の主要歌劇場に次々とデビューしている新星ミラー、新国立劇場でも大人気のツィトコーワらを迎えました。昨シーズン「ローエングリン」で賞賛された新国立劇場合唱団、久しぶりのオペラ出演となる新国立劇場バレエ団にも注目。世界一流レベルと定評のある新国立劇場のワーグナー公演をどうぞお楽しみください。

ものがたり

中世のドイツ。騎士タンホイザーは、禁断の地ヴェーヌスベルクで愛欲の女神ヴェーヌスの虜となっていた。やがてこの歓楽の日々にも飽きて、引き止めようとする女神の誘惑を振り切り、自分を愛する清らかな乙女エリーザベトが待つ人間世界に戻る。ヴァルトブルク城、歌の殿堂の大広間でエリーザベトとタンホイザーは再会を喜び、温かく迎えられる。タンホイザーもこれから城で開催される歌合戦に参加することとなる。領主ヘルマンから課題は「愛の本質」を明らかにすることだと発表される。かつての同僚ヴォルフラムは愛を清らかな“奇跡の泉”にたとえ、他の騎士たちも精神的な愛を讃える歌を歌う。タンホイザーはこれに反論し、愛の本質は官能の愛であると〈ヴェーヌス賛歌〉を歌い上げたため、ヴェーヌスベルクにいたことが人々に露見してしまう。大混乱となるが、タンホイザーは唯一の共感者であるエリーザベトのとりなしによって、この大罪への赦しを得るためローマ法王のもとへ懺悔の旅に出るよう領主から命じられる。エリーザベトの祈りもむなしく、タンホイザーだけが許しを得られなかったため、彼は自暴自棄になって“やさしい女神”ヴェーヌスのもと官能の愛で絶望を癒そうとする。しかし、エリーザベトが自らの命を犠牲に彼の罪を償い、迷いから救済されたタンホイザーも「エリーザベトよ、わがために祈れ」と叫んで息絶える。