オテロ

  • 2011/2012シーズン
  • Giuseppe Verdi : Otello
    ジュゼッペ・ヴェルディ/全4幕
    【イタリア語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

嫉妬が招いた英雄オテロの栄光からの転落。ヴェルディ晩年の最高傑作!

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2009/2010シーズンの開幕を華やかに飾った、シェイクスピアの悲劇に基づくオペラで、晩年のヴェルディが7年の歳月をかけて作曲した、イタリア・オペラ悲劇の頂点に立つ作品です。演出のマルトーネは、物語の舞台をキプロス島からヴェネツィアに移し、ステージ上に50トンもの水をたたえた運河を蜘蛛の巣の如く配し、水面の表情や色でオテロの妄想やイアーゴによって張り巡らされた陰謀を視覚化。美しく迫力のあるプロダクションは新国立劇場のレパートリーとして、観客に永く愛されるものであると考えます。難役オテロは、『トゥーランドット』カラフや『アイーダ』ラダメスで新国立劇場に強靭な美声を響かせたフラッカーロで、今シーズン開幕公演の『イル・トロヴァトーレ』マンリーコでも登場します。松位浩、小原啓楼等、脇を固める日本人キャストの活躍にもご期待ください。

ものがたり

15世紀。島の人々の待つ中、ムーア人ながら新総督としてトルコ艦隊を破ったオテロ一行が嵐の中凱旋。オテロを恨む旗手イアーゴは、オテロの妻デズデーモナに恋するロデリーゴに陰謀を持ちかけ、ライバルの副官カッシオに酒を飲ませる。泥酔し刃傷沙汰を起こしたカッシオは、オテロに解任されてしまう。落ち込むカッシオにイアーゴは、デズデーモナにとりなしを頼むよう囁き、デズデーモナとカッシオの仲を疑わせるよう仕向ける。猜疑心を持ち始めたオテロは、カッシオの復職をとりなす妻に苛立ち、差し出されたハンカチを投げ捨てる。イアーゴは密かにそれを入手。何も知らないデズデーモナは、再び夫にカッシオの赦免を願うが、オテロは耳を貸さず、逆に自分が贈ったハンカチをなくした妻を責め、不倫の疑惑をいよいよ深めていく。イアーゴが画策し、カッシオがなくなったハンカチを取り出すのを見たオテロは妻を殺すことを決意。そこへヴェネツィア公使が到着し、カッシオがオテロの後継者として統治者になることが決まったと公告すると、オテロは妻を突き飛ばし彼女を罵る。夫の振る舞いを理解できず、デズデーモナは死を憶えつつも祈り、床につく。オテロが入ってきて、妻が身の潔白を主張するにもかかわらず、彼女の首を締める。その直後駆けつけた人々から事の真相が明らかにされるが時すでに遅く、すべてを知ったオテロは最愛の妻の死を嘆きつつ自らの胸に剣を突き立てる。