元始、女性は実に太陽であった。
真正の人であった。今、女性は月である。
12/14 | 15 | 16 |
---|---|---|
金 | 土 | 日 |
6:30 | 1:00 | 1:30 |
| 6:30 | |
*開場は開演の30分前です。
演劇研修所第6期生の二回目の試演会は、硬骨の劇作家、宮本研の『ブルーストッキングの女たち』を上演します。演出は、新国立劇場演劇芸術監督でもある宮田慶子。
一九八三年に初演された本作は、『美しきものの伝説』と対をなす、宮本研の大正モダニズムの時代精神を描いた代表作のひとつ。「元始、女性は太陽であった」と平塚らいてうらが日本初の女権宣言を行った、婦人文芸雑誌『青鞜』に参加した女性たちは、旧来の封建思想からの脱却を目指す「新しい女」の代名詞。舞台には、らいてうのほか、神近市子、伊藤野枝、尾竹紅吉、松井須磨子などが実名で登場、彼女らとかかわった大杉栄、辻潤、島村抱月、荒畑寒村、甘粕憲兵大尉らの男たちとの人間模様が描かれています。誰もが生きることに懸命で、愛を触媒にして幸せをつかみ取ろうとする、その強い意思とともに、時代に迎合せずに果敢に戦って、あげく社会に押しつぶされ、打ち砕かれるヒロインたち。
明治と昭和にはさまれた歴史の狭間ともいえる大正期の群像を、若き研修生がどうとらえ、演じ、舞台に表出するか、試演会ならではの挑戦する舞台にどうぞご期待ください。
![]()
|
![]()
|