パリの街では殺人事件が頻発しており、犯人が未だ見つからない中で人々は不安にさいなまれている。この連続殺人事件に共通するのは、被害者が天才金細工師として人々から尊敬されているカルディヤックの創りだした金細工を手にした人物であることだった。
カルディヤックには娘がおり、父親の愛情が自分よりも金細工に向けられていることを知って心を痛めている。
ある時、王がカルディヤックのもとを訪れるが、金細工に病的なまでに執着しているカルディヤックは王の求めにも応じず追い返してしまう。そんな折、娘の恋人である士官がカルディヤックに娘との結婚の許可を求めてやってくるのだが……。