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待望のシェイクスピアの壮大な歴史劇、堂々登場!―フォールスタッフも登場するシェイクスピア円熟期の傑作史劇

新国立劇場ではこれまで、シェイクスピアの歴史劇『ヘンリー六世』三部作を2009年11月に、2012年10月には『リチャード三世』を上演しました。『ヘンリー六世』三部作で9時間、『リチャード三世』3時間、通算12時間に亘る大作ですが、シェイクスピアが意図した大きな歴史のうねりをダイナミックに表現するため、『 ヘンリー六世』三部作での通し上演も含め、すべて同じ俳優、スタッフで上演。物語の見事な統一感と多彩なキャラクター造形が高く評価され、観客、評論家、演劇界に最大の賞賛をもって迎えいれられました。

『ヘンリー六世』:
第17回読売演劇大賞 最優秀作品賞・大賞
鵜山 仁:
第17回読売演劇大賞 最優秀演出家賞
第60回芸術選奨文部科学大臣賞 (演劇部門)
浦井健治:
第17回読売演劇大賞 杉村春子賞
第44回紀伊國屋演劇賞 個人賞
岡本健一:
第17回読売演劇大賞 優秀男優賞
中嶋朋子:
第17回読売演劇大賞 優秀女優賞
第44回紀伊國屋演劇賞 個人賞
島 次郎:
第17回読売演劇大賞 優秀スタッフ賞
服部 基:
第17回読売演劇大賞 優秀スタッフ賞
『リチャード三世』
那須佐代子:
第47回紀伊國屋演劇賞 個人賞
島 次郎:
第20回読売演劇大賞 最優秀スタッフ賞

今回上演の『ヘンリー四世』第一部・第二部は、設定年代ではさらに遡り、ヘンリー六世の祖父ヘンリー四世と、 その息子で、ヘンリー六世の父、後のヘンリー五世の世代に焦点を当てた歴史劇の大作です。 また一方ではシェイクスピアの全作品中最も人気のある登場人物の一人、フォールスタッフが活躍することでも有名で、歴史劇の中の人気作となっています。執筆時期はシェイクスピアの円熟期にあたり、『ハムレット』から始まる充実の悲劇群の直前、まさに脂の乗り切った時期とされています。 そのため登場人物のキャラクター造形はより深みを増し、物語展開も起伏に富んで、観客の耳目を惹きつけて止まないでしょう。

今回の上演にあたり、スタッフは『ヘンリー六世』、『リチャード三世』と同じメンバーで、キャストは前回までの出演者に加えて、魅力あふれる新しい俳優も参加して、まさに百花繚乱の賑わいです。新たな歴史劇シリーズの誕生にご期待ください。

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