ジークフリートは、きたえ直したまほうの剣・ノートゥングを持って、巨大なドラゴンに変身したファフナーを退治しに行ったんだ。ノートゥングのおかげで、ついにドラゴンをやっつけて、指環を取りもどすことができたよ!
ジークフリートの戦いぶりを見ていたヴォータンは、まほうの剣・ノートゥングがすごい力をはっきしたので、彼が、本当にスーパーヒーローだってわかったんだ。だって、スーパーヒーローにしか、まほうの剣を使うことができないんだからね。
ジークフリートなら、ブリュンヒルデを目ざめさせることができるにちがいない。そう思ったヴォータンは、ジークフリートをブリュンヒルデが眠っているところへ連れて行ったんだ。
ジークフリートが、眠っているブリュンヒルデにキスをすると、やった! ブリュンヒルデがゆっくり目をさましたよ!
永い眠りからさめたブリュンヒルデは、自分を目ざめさせてくれたジークフリートが、スーパーヒーローだとすぐにわかったんだ。そして、ひと目見て、ブリュンヒルデも恋におちたんだよ。彼こそ、ずっと夢に見て待っていた人だって思ったんだ。
ジークフリートは、思いきってブリュンヒルデにプロポーズ! もちろん、ブリュンヒルデはプロポーズを受けて、ふたりは結婚することになったんだ。
ジークフリートは、折れた剣がもと通りになったことを見せて、お父さんのヴォータンが、もう怒っていないことを伝えたので、ブリュンヒルデはとてもよろこんだよ。みんなによろこばれながら、ふたりが結婚式をあげていると、ラインの娘たちがやって来て、指環を返してほしいっていうんだ。指環のことをすっかり忘れていたジークフリート。ヴォータンは、ジークフリートが指環は自分のものじゃないってことをかくしていたって、怒ってしまったよ。結婚式は? 指環は? どうなっちゃうの?
ブリュンヒルデは、愛をたしかめるために指環はいらないわと、ラインの娘たちに指環を返したんだ。そして、この世でいちばん大切なものは、愛。その愛を手にしたいま、もう何もいらない。愛こそ力なのよ、と歌うブリュンヒルデ。それを聞いて、ジークフリートも、指環がなくたってブリュンヒルデをかならず幸せにしてみせるとちかうんだ。そんなふたりを見て、ヴォータンは・・・・