研修所ニュース

【新国立劇場演劇研修所ニュース】日本で一番小さな公立劇場〈しいの実シアター〉と合同ワークショップ

第14期生たちは一路八雲へ

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▲写真は〈しいの実シアター〉山道



11月、演劇研修所第14期生たちは一路八雲へ向かいました。


2019年から演劇研修生のために新たにはじまった「全日本空輸株式会社による新国立劇場若手俳優育成のための

国内研修事業支援」によって実現した、国内他団体との合同ワークショップを行うため、感染対策を万全に行っ

たうえでの旅となりました。


今回は"日本で一番小さな公立劇場〈しいの実シアター〉にて劇団あしぶえの皆さんと合同ワークショップを行い

ました。


島根県松江市八雲の山の中腹にある〈しいの実シアター〉は108 席の日本で一番小さな公立演劇専用劇場で、俳優のエネルギーを日本で一番間近に感じることのできる場所です。

静かな森の中に佇む木づくりの劇場で、訪れた人が " こころの食べもの " に出会える空間ともいわれています。

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▲しいの実シアター                  ▲羽田空港ゲート前の第14期生と宮田所長

また劇団あしぶえの団員達は、福岡、尾道、島根など各地から終結した、20代から60代後半までのメンバー

で構成されています。メンバーたちは普段は他に仕事を持ちながら、表現者として劇団活動をしている方、他の劇団で

劇作・演出をしている方など実に多彩です。



宮田慶子研修所長によるワークショップは、谷川俊太郎の詩「どきん」と「耳をすます」をテキストに使用しました。

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▲しいの実シアターの代表・園山土筆さんの特別講義    ▲しいの実シアター見学(舞台上)

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▲ワークショップ1                  ▲ワークショップ2


一日目の「どきん」では1行ずつを2人組のペアで読み、晴れ間にはシアター前の広場で、動きながら繰り返してみました。

「耳をすます」は20のブロックに分けて、1ブロックずつを20人で読みます。



二日目は、「耳をすます」を細かく丁寧に、視野や視点を変えて読み、最後は劇場前広場で全員で通して、読み

成果を発表しました。

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▲ウォーミングアップ                 ▲かやぶき交流館


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▲米子鬼太郎空港にて第14期生と宮田所長



日々の研修とは全く異なる豊かな自然の中で、素晴らしい劇団あしぶえのメンバーたちとのワークショップの他に

自然あふれる劇場周辺の散策、落ち葉拾いなど東京では体験できないことを経験することができました。

研修生たちの今後の演劇人生にとって大きな収穫になるに違いありません。

第14期生たちはこのような国内研修をはじめ、3年に渡る多くの様々な経験を経て、2月公演『マニラ瑞穂記』に

挑みます。

どうぞご期待ください!

ワークショップに参加した第14期生[3年次]たち