演劇公演関連ニュース

2025/2026シーズン 海外招聘公演『鼻血─The Nosebleed─』開幕!

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(左から)アヤ・オガワ、ドレイ・キャンベル、アシル・リー
撮影:阿部章仁


ニューヨークを拠点に活動する劇作家、演出家、パフォーマー、翻訳家である、アヤ・オガワ。そのオガワが作・演出・出演を務める、自身の自伝的作品『鼻血─The Nosebleed─』が、本日11月20日(木)新国立劇場小劇場にて開幕しました。
2017年から長いディベロップメント期間を経て創作され、21年秋にニューヨークのジャパン・ソサエティにてワールドプレミアを迎えた本作。「失敗」をテーマに、亡き父親との複雑な関係をほろ苦くもあたたかく、ユーモアたっぷりに描きだします。


この作品は、観客とのキャストのあたたかな相互コミュニケーションも大きな魅力の一つ。
冒頭で、観客に自身の「失敗談」を披露してもらったり、劇中しばしばキャストから観客へ質問を投げかけられたりと、観客の存在があってこそ完成するユニークな演出が散りばめられています。
そうしたキャストと観客の相互コミュニケーションを重ね、どんどんと客席に広がる一体感。自身の人生や家族との関係を振り返らずにはいられない、作品の持つ力に魅せられた初日の客席からは熱い拍手が贈られました。


『鼻血─The Nosebleed─』は、新国立劇場 小劇場にて11月24日(月・休)までの上演です。どうぞお見逃しなく!


アヤ・オガワ(作・演出) 初日を迎えてのコメント

Two years of preparation led to opening night of The Nosebleed in Tokyo last night. I'm sitting with my feelings of deep gratitude right now. I had held a lot of trepidation towards how a Japanese audience would receive this show and I was deeply moved by just how gracious and deeply attentive they were. I'm endlessly grateful to my team for trusting me, and to the wonderful team at the New National Theater for their kindness, thoughtfulness, thoroughness and care. 5 more shows! Can't wait for more folks to see the play.


2年に渡る準備を経て、『鼻血--The Nosebleed--』の東京公演がついに昨夜、幕を開けました。いまは深い感謝の気持ちで胸がいっぱいです。日本のお客さんがこのお芝居をどう受け止めてくださるか、不安で緊張していましたが、みなさんがあたたかく真剣に見守って下さったことに深く心を動かされました。チームのみんながわたしを信頼して共に歩んでくれたこと、そして新国立劇場の素晴らしいスタッフのみなさんの思いやり、細やかで徹底したサポート、お気遣いには、どれほど感謝してもしきれません。あと5ステージ! さらに多くのみなさんに作品をご覧いただけることが本当に楽しみです。

(翻訳=広田敦郎)




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(左から)アシル・リー、塚田さおり、ドレイ・キャンベル、カイリー・Y・ターナー
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(左から)塚田さおり、ドレイ・キャンベル、アシル・リー、クリス・マンリー
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(左から)ドレイ・キャンベル、塚田さおり、カイリー・Y・ターナー



撮影:阿部章仁