演劇公演関連ニュース

2019年11月公演『あの出来事』に出演していただける 合唱団員を募集します!

新国立劇場演劇部門では、シリーズ「ことぜん」と題し、個人と国家、個人と社会構造、個人と集団の持つイデオロギーなど、「一人の人間と一つの集合体」の関係をテーマに、今秋三作品を上演いたします。

   

シリーズ第二弾は、デイヴィッド・グレッグ作『あの出来事』

今年3月日本でも公開された映画『ウトヤ島、7月22日』の題材でもある、2011年にノルウェーのウトヤ島で起きた、極右青年による銃乱射事件をモチーフに描かれたフィクションです。

この作品の登場人物は、たった二人。移民や難民、シングルマザーなど、さまざまな立場の人たちを受け入れている合唱団での出来事として描かれています。生き残った合唱団の女性指導者に対し、犯人の少年役の俳優が様々な役を演じます。さらに、合唱団と伴奏者も登場し、劇中で歌うだけでなく主人公と関わっていく面白いスタイルで、2013年にエディンバラ演劇祭で初演、高い評価を得た本作の日本初演となります。

   

つきましては、ご出演いただける、合唱団員を募集いたします。

俳優とコーラスのコラボレーションで、刺激的な化学変化を生み出す、新しいスタイルの戯曲です。皆様、ぜひ素敵な体験をしてみませんか。お申込みお待ちしております!

  

<あらすじ>

合唱団の指導者を務めるクレア(南果歩)。彼女の合唱団には、移民や難民、シングルマザーなど、さまざまな立場の人たちがいた。ある日、練習中に突如入ってきた少年(小久保寿人)が銃を乱射し、多くの人が亡くなる。団員が殺されるのを目の当たりにしたクレアは、それ以来、魂が分離したような気分になってしまう。クレアは自らの魂を取り戻すべく、犯人の少年を「人間」として捉えようと、自分や少年の関係者との対話を試みるが・・・。

  

<演出家 瀬戸山美咲より>

この戯曲の指示書には「地元の合唱団が登場すること」と書かれています。あるコミュニティがコミュティを揺るがした出来事と向き合っていく過程を、合唱団というコミュニティがこの戯曲と向き合っていく過程と重ね合わせています。稽古では歌や芝居の練習だけでなく、この作品や作品の背景にある事件、そして私たち自身のコミュニティや現在の世界について考え、話し合う時間も持ちたいと思います。そのプロセスを一緒に経験してくださる方を募集します。みなさんのご参加をお待ちしています。

   

-公 演 概 要-

公演名:『あの出来事』

作:デイヴィッド・グレッグ/翻訳:谷岡健彦/演出:瀬戸山美咲

▶ 稽  古:2019年10月14日(月・祝)/19日(土)/20日(日)/22日(火・祝)26日(土)/27日(日)/11月2日(土)/3日(日・祝)/4日(月・祝)/5日(火)予定  於:新国立劇場内 リハーサル室

※今後、増える可能性もございます。ご承知おきください。

  

▶ 舞台稽古:2019年11月8日(金)/9日(土)/10日(日)/11日(月)/12日(火)

  

▶ 公演日程:2019年11月13日(水)から26日(火)まで(休演日11月20日)

   

▶ 会  場:新国立劇場 小劇場 (東京都渋谷区本町1-1-1)

  

-募 集 概 要-

1.応募期間:2019年8月16日(金)から8月28日(水)23:59

   

2.面接期間:2019年8月31日(土)・9月1日(日)

   

3.応募資格:16歳から、経験不問、ただし楽譜が読めること

上記、公演日程、稽古期間に参加出来る方

※参加できない日は、特記事項にご記入ください。

   

4.募集人数:30名

   

5.出演条件:出演料・交通費併せて、10万円(税込)以上で、能力・経験を考慮し、面談の上決定いたします。

稽古時間は基本、午前中から夕方の間で、4時間程度を予定しております。

但し、舞台稽古期間の拘束は終日になりますこと、ご承知おきください。

  

6.応募方法

1)所定の応募用紙  →ダウンロードはこちら 

2)全身写真

以上、2点を添付し、下記までメールにてお送りください。

なお、応募用紙での申請が難しい場合、メール本文に必要事項をご記入いただき、全身写真を添付しての応募も受付けます。

   

【送り先メールアドレス】nntt_drama_audition2018@nntt.jac.go.jp

メールの件名に「『あの出来事』合唱団員」と入れてください。

   

7.選考の流れ

書類選考 上記の応募方法にそって、応募用紙をご提出ください。

選考結果は、8月30日(金)までにメールにてご連絡します。

  

面接・実技審査:面接・実技(聖歌480番『輝く日を仰ぐとき』)※楽譜は書類選考結果とともにメールいたします。

【開催日】8月31日(土)/ 9月1日(日)

【会 場】新国立劇場内 リハーサル室

選考結果は、9月3日(火)までにメールにてご連絡します。

   

8.注意事項

・応募用紙記入に不備があった場合は、受付けられないことがあります。

・応募内容に関しまして、選考終了後、こちらで速やかに処分し他に使用することはありません。

・選考結果は、メールのみにてのお知らせとなりますので、応募用紙には必ず、新国立劇場『あの出来事』合唱団員募集係からのメール(nntt_drama_audition2018@nntt.jac.go.jp)が受信可能なメールアドレスをご記入ください。

    

9.お問い合わせ:新国立劇場 制作部演劇 『あの出来事』

TEL:03-5352-5845(平日11:00~18:00)

Eメール:(専用アドレス):nntt_drama_audition2018@nntt.jac.go.jp

   

   

<プロフィール>

作:デイヴィッド・グレッグ (David GREIG)

イギリスの劇作家・演出家。1969年エディンバラに生まれ、ナイジェリアで育つ。ブリストル大学で演劇を学んだ後、劇作家・演出家として活動。ロイヤルコート劇場、ナショナルシアター、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどから委嘱を受けて戯曲を執筆。2016年からロイヤル・ライシーアム劇場の芸術監督を務める。

主な作品に『イエロー・ムーン』(2007)『ダンシネーン』(2010)『グラスゴー・ガールズ』(2012)『チャーリーとチョコレート工場』(2013) などがある。

   

演出:瀬戸山美咲 (SETOYAMA Misaki)

1977年、東京都生まれ。2001年ミナモザを旗揚げし、作・演出を担う。現実の事象を通して、社会と人間の関係を描いた作品を数多く上演。代表作に『エモーショナルレイバー』『ホットパーティクル』『指』『みえない雲』など。2016年、『彼らの敵』が第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。オフィスコットーネ『夜、ナク、鳥』、流山児★事務所『わたし、と戦争』で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。その他の活動にオフィスコットーネ『埒もなく汚れなく』椿組『始まりのアンティゴネ』(ともに作・演出)、『グリーンマイル』(上演台本・演出)、さいたまネクスト・シアター『ジハード―Djihad―』(演出)など。世田谷パブリックシアターのワークショップや、ロンドンバブルシアター『ヒロシマの孫たち』、多摩ニュータウン×演劇プロジェクト『たまたま』『まちまち』など、地域の人との集団創作も多く携わっている。