Storyものがたり
人生、どうすればいいか分かんなくなった。 このままじゃだめだって思って。 だから、一人で旅に出たの。 そしたら、イタリアの空港で彼に出会った。まるで映画みたいに。 恋に落ちて、結婚して、二人の子どもも生まれて、仕事だって順調で...... すべてがうまく転がっていく気がしてた。 だけど、ほんのちょっとしたことで、少しずつズレ始めて。 気づいたときには――もう戻れない場所にいた。 これは、そんな「わたし」の話。
"わたし"の順風満帆な人生――胸を衝く〈結末〉。人間社会のリアルを映す一人芝居
ミュージカル『マチルダ』の脚本でも知られる、デニス・ケリーが2018年に書いた傑作一人芝居を日本初演します。ロンドン・ロイヤルコートシアターにてキャリー・マリガン主演で初演された本作は高い評価を受け、のちにブロードウェイでも上演。
ある一人の女性の人生を追いながら、愛、結婚、仕事、そして出会いと喪失を描くこの作品は、順調に見えていた人生が予期せぬかたちで崩れていく過程を通して、現代社会に潜むさまざまな歪みを浮き彫りにします。
この度、2020年にコロナ禍で中止となった本作を、新たな企画として上演します。新国立劇場主催公演史上初の一人芝居となる、本公演の演出を担うのは、新国立劇場でも『私の一ヶ月』『誤解』で繊細な心理描写と大胆な空間設計を魅せてきた稲葉賀恵。
そして、ただ一人の登場人物である主人公の女性役として、真飛 聖の出演が決定いたしました!
シンプルな構成ながら、俳優の身体性と語りの力が問われる濃密で挑戦的な本作。稲葉との初タッグにして二人三脚で創り上げる一人芝居に、どうぞご注目ください。
さらにこの度、本作により多面的な視点と深みをもたらすべく、異なる年齢層によるダブルキャストで上演いたします。そのもう一人の出演者は、公募オーディションで決定いたします。
イギリスの劇作家。1970年生まれ。2003年『Debris』(2000年執筆)で劇作家デビュー。05年『Osama the Hero』をハムステッド・シアターに書き下ろし、その後同劇場と緊密な関係を結ぶ。10年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー委嘱『Matilda the Musical』(ロアルド・ダール原作『マチルダは小さな大天才』)を上演、オリヴィエ賞、トニー賞の最優秀ミュージカル賞を受賞。ナショナル・シアターやドンマー・ウェアハウスなどにも作品を書き下ろす。他には映画『Black Sea』、BBCテレビなどにも脚本を執筆している。
1991年生まれ。武蔵大学、共立女子大学ほか非常勤講師。演劇雑誌「悲劇喜劇」編集協 力。専門はハロルド・ピンター、トム・ストッパードを中心とした現代イギリス演劇。これまでの翻訳作品に『ドクターズジレンマ』『BIRTHDAY』『ULSTER AMERICAN』『ブレイキング・ザ・コード』『ラビット・ホール』『聖なる炎』『管理人/THE CARETAKER』『HEISENBERG(ハイゼンベルク)』『ポルノグラフィ』『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』など。一川華との共訳作品に『ケイン&アベル』。ミュージカルの翻訳・訳詞作品に『スライス・オブ・サタデーナイト』『回転木馬』。新国立劇場では、『白衛軍 The White Guard』『エンジェルス・イン・アメリカ』『アンチポデス』『タージマハルの衛兵』を翻訳。
日本大学藝術学部映画学科卒。2008年文学座附属演劇研究所入所。13年に座員となる。同年4月『十字軍』にて文学座初演出。これまでの主な演出作品に、『リンス・リピート ―そして、再び繰り返す―』『オレアナ』『リタの教育』、ミュージカル『ラフヘスト~残されたもの』、音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~、『クレバス2020』『ブレイキング・ザ・コード』『幽霊はここにいる』『加担者』『母 MATKA』『墓場なき死者』『熱海殺人事件』『野鴨』など。23年、『加担者』『幽霊はここにいる』の演出で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。新国立劇場では、『私の一ヶ月』『誤解』を演出。
人生、どうすればいいか分かんなくなった。 このままじゃだめだって思って。 だから、一人で旅に出たの。 そしたら、イタリアの空港で彼に出会った。まるで映画みたいに。 恋に落ちて、結婚して、二人の子どもも生まれて、仕事だって順調で...... すべてがうまく転がっていく気がしてた。 だけど、ほんのちょっとしたことで、少しずつズレ始めて。 気づいたときには――もう戻れない場所にいた。 これは、そんな「わたし」の話。
お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(Z席は対象外)
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィスで取扱。
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。
公演当日に残席がある場合のみボックスオフィス(窓口・電話)で取扱。要学生証。
ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。
10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03‐5352‐5746)までお問い合わせください。