ハーメルンの死の舞踏
- 演劇研修所第6期生 朗読劇
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ドイツの有名な民話『ハーメルンの笛吹き男』。
そのねずみ取り伝説にまつわる謎をオペラ台本として新たに読み解いたミヒャエル・エンデ晩年の作を、研修所のアソシエイト・ディレクターの田中麻衣子演出のもと、第6期生15名が朗読劇として新たに創り上げます。
公演日程
予定上演時間:1時間5分
※開場は開演の30分前を予定しております。
ものがたり にかえて
市長ら支配者たちのひそかにあがめる「大王ねずみ」が金貨をひり出すたびに町中にねずみが氾濫し、市民は死の影におののく。そこに不思議な笛をもつ男が現れ、ねずみ退治の約束を交わすのだが……。
1284年 聖ヨハネ・聖パウロの祝日
すなわち 6月の26日
道化の衣に身を包んだ笛吹き男に誘われ
ハーメルン市に生をうけた子ども 130名
カルヴァリーの丘に入り 行方知れずとなる
ドイツの有名な民話『ハーメルンの笛吹き男』、そのねずみ取り伝説にまつわる謎を、オペラ台本として新たに読み解いたエンデ晩年の作。
『モモ』で「時間」を問うたエンデが、亡くなる前に絶えずその思考を巡らせたのは「お金の正体」でした。
いつだって現状に満足することなく科学は進歩し続けます。私たちの生活のスピードは加速するばかりです。私たちは、どこにブレーキを掛けるのかをしっかりと見極め、そのブレーキの掛け方を見つけ出さなくてはいけません。
エンデの言葉にこうあります。「ファンタジーとは現実から逃避したり、おとぎの国での空想的な冒険をすることではありません。ファンタジーによって、私たちはまだ見えない、将来起こる物事を眼前に思い浮かべることができるのです。私たちは一種の予言者的能力によってこれから起こることを予測し、そこから新たな基準を得なければなりません」
6期生15人と共に、この、エンデが予言したファンタジーをしっかりと受け止めたいと思います。
[演出・田中麻衣子]
Original German title Der Hamelner Totentanz
All rights reserved Michael Ende Heritage, represented by AVA international
GmbH, Germany www.ava-international.de
Published in Japan by Iwanami Shoten, Publishers, Tokyo, 1997.
Japanese text copyright (c) Mariko Sato and Michiko Koyasu
エンデ全集10『夢のボロ市 ハーメルンの死の舞踏』
ミヒャエル・エンデ 著 丘沢 静也、子安 美知子、佐藤 真理子 訳(岩波書店刊)より