負傷者16人 −SIXTEEN WOUNDED−

  • 2011/2012シーズン
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  • 小劇場

欧米の優れた同時代作品の中から、現地での評価も高く日本未上演のものを選りすぐって上演する企画。
今回は、2004年にニューヨーク、ブロードウェイにて上演され高い評価を受けた問題作、「SIXTEEN WOUNDED」を取り上げる。
オランダを舞台にユダヤ人のパン職人と、ある事件をきっかけに偶然そこで働く事となったパレスチナ人青年との心の交流と別れを描く。
人間同士の本質的な愛情とそれをもってしても越えられない歴史や憎しみを描きながら、人種や宗教の壁を超えた人と人との繋がり、人間にとって本当に大切なこととは何かを考えさせてくれる秀作である。
東京公演後に以下の公演がございます。こちらもあわせてお楽しみください。


演劇「負傷者16人 ―SIXTEEN WOUNDED―」全国公演
2012年5月26日(土)17:00、27日(日)13:00
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
主催:兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
公演の詳細はこちらから

ものがたり

オランダ、アムステルダムの街で小さなパン屋を営む老人ハンスの元に突然、フーリガンに暴行を受け血だらけになったパレスチナ人の青年マフムードが飛び込んで来る。ハンスは気絶したマフムードを病院に入院させ面倒を見るが、赤の他人である自分への親切を本心から信じる事が出来ないマフムードはそんなハンスに強く反発する。だが代償を求めないハンスの優しさに対し次第に心を開き、退院後ハンスのパン屋で働く事となる。
二人は、お互いのアイデンティティ、過去そして現在の生き様を知り反発しあいながらも、いつしか父子にも似た愛情が芽生え始める…。
数か月後のある日、穏やかな生活に傷も心も癒え、恋人とともにハンスの元で「新しい人生」を歩もうと心に決めたマフムードの元に予期せぬ来客が現れ、事態は衝撃の結末へと向かっていく…