パーマ屋スミレ

  • 2011/2012シーズン
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  • 小劇場

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2008年に、日韓合同公演『焼肉ドラゴン』の作・演出を担当し、その年の話題をさらい、数多くの演劇賞を受賞した鄭義信。
朝鮮戦争が始まった1950年代を描いた『たとえば野に咲く花のように』、万博が開催され、高度経済成長に踊る1970年前後のある在日コリアン家族を描いた『焼肉ドラゴン』。
『パーマ屋スミレ』は、前二作のちょうど真ん中、1960年中頃、九州のある炭鉱町で、在日コリアンの美容師と再婚した炭坑夫を中心に、30年に渡る炭鉱事故の訴訟について、生活を守るための必死の戦いを描く、鄭義信渾身の新作書き下ろし演出作品。

ものがたり

1965年、九州。「アリラン峠」と呼ばれた小さな町があった。そこからは有明海を一望することができた。アリラン峠のはずれにある「高山厚生理容所」には、元美容師の須美とその家族たちが住んでいる。須美の夫の成勲は炭鉱の爆発事故に巻きこまれ、CO患者(一酸化炭素中毒患者)になってしまう。
須美の妹・春美の夫もまたCO患者となり、須美たちは自分たちの生活を守るために、生きるために必死の戦いを始めた。
しかし、石炭産業は衰退の一途をたどり・・・。