異人の唄−アンティゴネ−

  • 2007/2008シーズン
  • 2007/2008 Season Play
    2007年11月14日(水)〜12月2日(日)

    新国立劇場開場10周年記念
    フェスティバル公演

    「三つの悲劇」―ギリシャからVol.3
  • 中劇場

人気漫画家とのコラボレーション

唄をめぐる宿命とギリシャ悲劇の内包する「血」の呪いをダイナミックに描く

映画・ドラマ化された『同じ月を見ている』・『編集王』、連載中の『夜回り先生』など、他ジャンルからの支持も厚い漫画家土田世紀。太宰治や宮沢賢治の影響を受けたという、ピュアで不器用な人物を描き続けている土田が戯曲執筆に初挑戦。演出は鐘下辰男が手がけ、作家の世界観とギリシャ悲劇をどのように結びつけるのか見どころです。テバイの国法に背き処刑されたアンティゴネを描いた『アンティゴネ』と、オイディプスが運命に翻弄され、2人の娘アンティゴネ、イスメネと諸国を放浪する『コロノスのオイディプス』を大胆にドッキング。もと旅芸人一座の、唄をめぐる逃れられない宿命やギリシャ悲劇的な一族の「血」の呪いが、卓越した俳優の演技とそれを彩るコロスの独特の動きによってダイナミックに描かれます。

ものがたり

元旅芸人である淀江宍道と姪のアンとメイは、ある漁村に身を寄せていた。奇跡を唄ったと言われる伝説の唄い手淀江サトの血を引く娘たちにも関わらず、叔父の宍道は唄をきつく禁じていた。行方不明の父母を待ちながら、認知症の宍道の面倒をみてこの地で果てようとする姉のアンと対照的に、妹メイはそんな生活から抜け出したいと歌手デビューをめざしていた。そんなメイの前に音楽会社のプロデューサー水上辰が現れ、社長である水上正悟と会うことに・・・。

イベント

『異人の唄』シアター・トーク

【日 時】 11月28日(水)終演後
【会 場】 新国立劇場 中劇場
【出 演】 鐘下辰男(演出) 土居裕子 純名りさ 小林十市
【司 会】 堀尾正明(NHKアナウンサー)
【料  金】 無料(本公演チケットをご購入の方に限ります)
【入場方法】 本公演チケットをご提示ください。
(半券可、ただし満席になり次第、ご入場を締め切らせていただくことがあります。) 
【お問い合わせ】新国立劇場 営業部 03−5351−3011(代)