『フィガロの結婚』稽古場たより⑥濱松孝行
オペラ研修所修了公演『フィガロの結婚』稽古場たより。
今年度修了する第20期生、4人目にご紹介するのは、ドン・バジリオ役の濱松孝行(テノール)です。
神奈川県鎌倉市出身。
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程(独唱)修了。
第16回清水かつら記念 日本歌曲歌唱コンクール第3位。トスティ歌曲コンクール2019にて第1位受賞。
これまでにヴェルディ「椿姫」アルフレード役、ドニゼッティ「愛の妙薬」ネモリーノ役、ビゼー「カルメン」ドン・ホセ役などを演じる。
また、朝日新聞社主催第60回芸大メサイアをはじめ、モーツァルト「レクイエム」「雀のミサ」ベートーヴェン「第九」プッチーニ「グローリア・ミサ」等のソリストとして出演。
これまでに角田和子、市原多朗の各氏に師事。
オペラ研修所ではG.ガッツァニーガ作曲『ドン・ジョヴァンニ』オッタ-ヴィオ公爵役、『イル・カンピエッロ』ドナ・パスクア役、『ロメオとジュリエット』ティバルト役、『カプレーティ家とモンテッキ家』テバルド役、W.A.モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ役、『イオランタ』ボデモン役で出演。
ANAスカラシップにより、昨年度ミラノ・スカラ座アカデミー、本公演終了後にはミュンヘン・バイエルン州立歌劇場付属研修所にて研修予定。
2019年度試演会『イオランタ』 YOST2019
<研修生よりひとこと>
皆様、こんにちは。今回、ドン・バジリオ役を演じます濱松孝行です。
『フィガロの結婚』は"狂おしき1日"のお話です。 現代にも通じる、身分の違い、境遇の違い、立場の違い。
それぞれの人間(役)が時代を必死に生きるその姿に、見る人々は魅了されるのだと思っております。
作曲家と台本作家が楽譜上に足跡をたくさん残してくださっています。
演出の粟国先生をはじめ、研修所の先生方の力をかりて、その足跡をたよりに『フィガロの結婚』に取り組んでまいりました。再現芸術家を志す我々研修生が伝統芸能であるオペラを追い求めます。
研修生による『フィガロの結婚』どうぞお楽しみください。
稽古のようす
稽古場では先週から振付の稽古が始まりました。
今週末に行われる予定の稽古場での通し稽古に向けて、ほぼ本番通りの稽古も本日明日は行われる予定です。
また、ディクション指導や個別の稽古など、精度を上げるための稽古も同時に行われています。
研修生達の『フィガロの結婚』。
一時完売となっていた日程もございましたが、現在全日購入可能です!(2/12 14:30時点)
皆様のお越しをお待ちしております。