研修所ニュース

『フィガロの結婚』稽古場たより④斉藤真歩

 

 

オペラ研修所修了公演『フィガロの結婚』稽古場たより。

今年度修了する第20期生、2人目にご紹介するのは、伯爵夫人(コンテッサ)役の斉藤真歩(ソプラノ)です。

 

神奈川県出身。国立音楽大学音楽学部演奏学科声楽専修卒業、 同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻ドイツ歌曲コース修了。

大学院に首席で入学し、奨学生に選ばれる。

学内選抜による、国立音楽大学卒業演奏会、同大学院新人演奏会に出演。

多摩フレッシュ音楽コンサート2015優秀賞受賞、 2016年立川市地域文化振興財団主催入賞者ソロリサイタルに出演。

二期会オペラ研修所第60期マスタークラス修了。

修了時に優秀賞、奨励賞を受賞。 これまでに声楽を、富樫樹、森郁恵、長島剛子の各氏に師事。

オペラ研修所ではG.ガッツァニーガ作曲『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ役、ドンナ・ヒメーナ役、『イル・カンピエッロ』ニェーゼ役、『ロメオとジュリエット』ジュリエット役、W.A.モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ役、『イオランタ』ブリギッタ役で出演。

ANAスカラシップにより、昨年度ミラノ・スカラ座アカデミー、本公演終了後にはミュンヘン・バイエルン州立歌劇場付属研修所にて研修予定。

 

 

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  平成30年度修了公演『ドンジョヴァンニ』より          YOST2019より

 

<研修生よりひとこと>

こんにちは。

この度、新国立劇場オペラ研修所を修了します斉藤真歩と申します。

修了公演『フィガロの結婚』では、伯爵夫人(コンテッサ)役を演じます。

『フィガロの結婚』は、登場人物一人一人が魅力的で、それぞれの個性がとても輝いています。

伯爵夫人は、伯爵との関係がうまくいっていない事に悲しみ、また苛立ちつつも、かつての楽しかったあの頃に戻りたいと願っています。

しかし、楽しかった頃の自分と、現在の伯爵夫人という立場の違いに、悩み葛藤しています。

このように、登場人物が感じている、現代の人々が誰しも抱く感情を、「喜劇作品」という枠だけに留めず、ドラマとして表現し、そして舞台上で伯爵夫人として生きたいと思います。

三年間過ごした研修所と皆さまへの感謝の気持ちを胸に、研修生として最後の舞台に挑戦したいと思います。

ご来場を心よりお待ちしております。

  

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  稽古の様子

 

いよいよ個人稽古や他のレッスンもなくなり、集中稽古期間に突入しました。

稽古場には仮のセットが組まれ、舞台監督より舞台装置の説明が行われました。

休憩時間も相手役と稽古をしたり、所長や演出家や音楽スタッフに相談をしたり、個々に自主稽古を行っています。

本日1月29日(水)には指揮者のダグラス・ボストック氏が来日されます。

いよいよ、3年次生にとっての研修所での最後の舞台、1年次生にとっては研修所で最初の粟國講師演出の舞台の稽古が本格始動します。

 

ただいま売り切れ状態になっております2月29日(土)、3月1日(日)のチケットですが、

『セビリアの理髪師』初日の2月6日(木)10:00に数席ずつですが追加席を発売予定です。

当日券(Z席:1650円)と合わせましてご検討くださいませ。

  

 

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