研修所ニュース

『ドン・ジョヴァンニ』稽古場たより④高橋正尚

 

オペラ研修所修了公演W.A.モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』

今年の3月で3年間の研修を修了し、4月からは世界に羽ばたいていく19期生。

4人目はドン・ジョヴァンニ役の高橋正尚(バリトン)です。

 

群馬県出身。国立音楽大学演奏学科声楽専修卒業。同大学院修士課程声楽専攻オペラコース修了。

国立音楽大学大学院オペラ「ドン・ジョヴァンニ」ドン・ジョヴァンニ役で出演。

第5回群馬オペラ協会公演「コジ・ファン・トゥッテ」グリエルモ役に出演。

他に「フィガロの結婚」フィガロ役、「ラ・ボエーム」ショナール役、「ドン・ジョヴァンニ」レポレッロ役、「電話」ベン役、「蝶々夫人」シャープレス役を演ずる。

宗教曲ではシューベルトミサ曲第5番、ロッシーニ作曲「スターバト・マーテル」にソリストとして出演。

声楽を秋谷誠一、秋谷直之、山下浩司、黒田博、Dario Russo、Alberto Gazaleの各師に師事。

ANAスカラシップにより、昨年度ミラノスカラ座研修を実施、本公演終了後にはミュンヘン海外研修に出発予定。

 

     

平成29年度試演会G.ガッツァニーガ「ドン・ジョヴァンニ~石の招待客~」    平成29年度修了公演「イル・カンピエッロ」

 

【お客様へひとこと】

大学院を卒業し、更にオペラに必要な技術を高めたいと思い、この研修所を受けることを決めました。

入所する前は「憧れ」という存在でありましたが、入所してからは、それは「覚悟」に変わり、ひたすら自分と向き合い、自分との戦いの生活でした。

自分が目指す歌手になるために何が足りないのか、何が必要なのか、そんなことばかり考え苦しい時もありましたが、

そんな時、研修所に携わる全ての方々に本当に沢山助けて頂きました。心から感謝申し上げます。

そして、今回演じる「ドン・ジョヴァンニ」ですが、彼には生まれ持った魅力があります。

オペラの中では、今まで2065人もの女性達を虜にし、口説き落としています。これは彼の生き甲斐であり、人生なのです。

食べるよりも空気よりも女性達が必要、と語っています。

これだけではただの遊び人と思われますが、稽古をしていく中で、彼は本当に純粋な気持ちで女性を愛しているように感じます。こんな人間離れした魅力を持つ役を演じるにあたって、歌唱、立ち振る舞いと非常に難しく様々なテクニックが必要となります。

三年間の集大成として、悔いのないパフォーマンスができるよう、更に稽古に励んでいきたいと思います。

 

   

稽古の様子                

 

稽古場では、先週末の衣裳合わせに引き続き、かつら合わせが行われました。

今回参加する東京音大生等を中心とした有志の合唱団も稽古に加わり、メイク講習なども受けています。

今週から大きな稽古場に移動し、いよいよ明日からは稽古場での通し稽古が行われます。

実際の大きさの舞台で、仮でこそあれ舞台装置の中で衣裳をつけて行うことで、いよいよ近づく本番に向けて緊張感が高まっていきます。

日々の稽古の様子についてはオペラ研修所公式Tumblrにて発信しておりますので、ぜひご覧ください。

オペラ研修所公式Tumblr

 

オペラ研修所修了公演「『ドン・ジョヴァンニ』稽古場たより」、次回の更新は2月27日(水)を予定しております。 

残席は少なくなってきております。3月8日公演は若干の余裕がございますので、おすすめです!

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

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