『イル・カンピエッロ』稽古場たより⑤吉田美咲子
オペラ研修所修了公演E.ヴォルフ=フェッラーリ作曲『イル・カンピエッロ』。
18期生の5人目、最後にご紹介するのはニェーゼ役の吉田美咲子(ソプラノ)です。
東京音楽大学卒業。同大学大学院修了。
G.ガッツァニーガ『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、ドンナ・ヒメ―ナ役をレパートリーとするほか、
オペラ研修所公演では、『こうもり』イーダ役、『フィガロの結婚』バルバリーナ、花娘役、
『ジャンニ・スキッキ』チェスカ役、『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ役で出演。
ANAスカラシップにより、昨年度9月にはミラノ海外研修を経験、今年度3月にはミュンヘン海外研修に出発予定。
平成28年度修了公演W.A.モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」 平成29年度「YOST2017~歌曲と重唱の夕べ~」(撮影:田原一彦)
【今回演じる"ニェーゼ"について】
カンピエッロの女性陣の中で一番若いニェーゼは思春期真っ只中。
ゾルゼートへの恋心に気付き始め、彼の前ではつい冷たい態度を取ってしまいますが、本当は彼との結婚を望んでいます。
噂好きでちょっとお喋りなところもありますが、純粋でとても愛らしいキャラクターです。
【お客様へひとこと】
現代ではこのカンピエッロのような隣人同士のコミュニケーションは少なくなってきました。
しかしそれぞれの人間の持つ本質はどうでしょうか?
個性の強いカンピエッロの住人達ですが、「私の周りにもこんな人たちがいる」と共感できることでしょう。
約300年前のゴルドーニの戯曲に、近現代の作曲家E.ヴォルフ=フェッラーリが立体感と彩を与え、
今の私たちにも親しみやすい作品となりました。
稽古の様子
稽古場でのオーケストラとの稽古が行われ、明日からはいよいよ舞台上での稽古が実施されます。
今回の公演では、いくつかの楽器や音がエレクトーンで演奏されます。
どの音がエレクトーンによる演奏か、予想しながら聴かれるのも面白いかもしれません。
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オペラ研修所修了公演「『イル・カンピエッロ』稽古場たより」次回の更新は3月6日(火)を予定しております。
本番直前の研修生たちの様子をお届けいたします。
どうぞお楽しみに。