『イル・カンピエッロ』稽古場たより③宮地江奈
オペラ研修所修了公演E.ヴォルフ=フェッラーリ作曲『イル・カンピエッロ』。
3年間の研修を修了する18期生、3人目にご紹介するのはガスパリ―ナ役の宮地江奈(ソプラノ)です。
国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。
オペラ研修所公演では、『こうもり』イーダ役、『フィガロの結婚』バルバリーナ、花娘役、
『ジャンニ・スキッキ』ネッラ役、『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ役、
G.ガッツァニーガ『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ役で出演。
ANAスカラシップにより、昨年度9月にはミラノ海外研修を経験、今年度3月にはミュンヘン海外研修に出発予定。
平成29年度試演会G.ガッツァニーガ「ドン・ジョヴァンニ~石の招待客~」 平成29年度「YOST2017~歌曲と重唱の夕べ~」(撮影:田原一彦)
【今回演じる"ガスパリーナ"について】
今回演じるガスパリーナは、勉強したり本を読むことが大好きな、少し気取り屋の女の子です。
'S'を'Z'で発音する癖があったり、ついつい知ったかぶりをしてしまう彼女は、カンピエッロの住民にからかわれてばかり。
両親を亡くし厳格な叔父と暮らしながらも、いつか自分に合う人と結婚して自分らしい生き方をすることを夢みています。
騎士アストルフィと出会うことで、彼女の周りには様々な変化が起こり、自分の父は貴族であったことを知り、
ますます結婚への期待に胸をふくらませます。
【お客様へひとこと】
初めて『イル・カンピエッロ』の楽譜を開いたときから、愛着が湧いたガスパリーナですが、
稽古を重ねていくうちに、その愛着は深まるばかりです。
一見生意気な彼女ですが、両親がいない中、時には強がることで自分を守り、逞しく明るく生きる姿が愛おしく思えます。
コロコロと表情が変わるガスパリーナについていくのに必死です!
美しい音楽はもちろん、何度も取っ組み合いのケンカをしながらも仲良く暮らす個性豊かなカンピエッロの住人たちを観に
是非、公演に足を運んで頂きたいです。それぞれの恋の行方も必見です。
お待ちしております!
稽古の様子
修了公演『イル・カンピエッロ』、3月8,10,11日の本番まで1か月を切りました。
稽古場でも、次週に行われる通し稽古に向けて、一層熱が入ります。
チケットは好評発売中です。
皆様のご来場をお待ちしております。
オペラ研修所修了公演「『イル・カンピエッロ』稽古場たより」次回の更新は2月23日(金)を予定しております。
どうぞお楽しみに!