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子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ『Super Angels スーパーエンジェル』が初日を迎えました

本日、夏の特別企画として、子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ『Super Angels スーパーエンジェル』が開幕しました。

『スーパーエンジェル』はオペラ芸術監督の大野和士が総合プロデュース、作家の島田雅彦に台本、音楽家の渋谷慶一郎に作曲を委嘱した新作オペラに、多様な子どもたちと最先端のアンドロイド「オルタ3」とが核となって出演し、オペラ歌手や合唱団、新国立劇場バレエ団と共演して、未来への共生のメッセージを歌う、今までにないオペラです。

2021SuperAngels_shikama_No_0036_1080px.jpg『Super Angels スーパーエンジェル』より

『スーパーエンジェル』演出は小川絵梨子演劇芸術監督が監修、舞台総合美術として、日欧で活躍する注目の舞台デザイナーの針生康が美術・衣裳・照明・映像を監督し、世界的に高名な映像作家のWEiRDCOREの映像とのコラボレーションを行い、舞台上には次々にイマジネーションを刺激するビジュアルが展開しました。

物語の核となるアキラ役には、20/21シーズン開幕公演『夏の夜の夢』に続きカウンターテナーの藤木大地が出演、恋人エリカには『夜鳴きうぐいす』うぐいすで美声を披露した三宅理恵が出演し、繊細で情感豊かな表現で物語をリードし、共演する歌手たちもオペラならではの性格表現を披露しました。

児童合唱には世田谷ジュニア合唱団とホワイトハンドコーラスNIPPONが出演。ホワイトハンドコーラスは、目の見えない子も含め、歌で表現する「声隊」と、聞こえない子たちが手話で歌う「サイン隊」で構成され、それぞれの表現で、作品に込められた多様性と共生へのメッセージをまっすぐに客席に届けました。中でも新国立劇場合唱団と歌い上げるフィナーレは、観客の心を震わせます。

新国立劇場バレエ団(振付:貝川鐵夫)は、演出と見事に合致したバレエで登場人物の心象風景を表現し、観客も自ずと舞台に引き込まれている様子でした。

そして、この作品の総合プロデュースとして舞台をリードした大野和士芸術監督が渋谷慶一郎作曲の音楽を指揮、東京フィルハーモニー交響楽団から明快な演奏を引き出し、複雑な物語を観客へ伝え、『スーパーエンジェル』の世界を創り上げました。


『スーパーエンジェル』は明日まで上演、その後、年内に記録映像の配信を予定しております。劇場でご覧いただけない皆様も、ぜひ配信を楽しみにお待ちください。

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オルタの指揮で歌う世田谷ジュニア合唱団、ホワイトハンドコーラスNIPPON
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藤木大地、三宅理恵
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新国立劇場バレエ団