オペラ公演関連ニュース
オペラ『カルメン』リハーサル進行中
『カルメン』立ち稽古の様子をご紹介します。
演出のアレックス・オリエら海外から来日したスタッフが入国後の待機(隔離)中のため、当面はリモート演出で立稽古が進んでいます。リモート画面にはオリエと演出助手のアルベール・エスタ二―が登場。オリエの演出プランに沿いリハーサルを進める演出助手の澤田康子さんへ、画面から盛んに提案が飛びます。
立ち稽古は合唱(新国立劇場合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル)中心のシーンから始まりました。幕開けや第2幕リリャス・パスティアの酒場の合唱シーンは『カルメン』の大きな見どころですが、群衆のひとりひとりに性格を与えダイナミズムを生み出す手腕は、やはり大規模なスペクタクルを得意とするアレックス・オリエならでは。オリエ演出の『トゥーランドット』の冒頭や終幕の合唱も、一人一人の熱量の高い演技が内外のメディアに絶賛され、また、配信を見た多くの視聴者が「合唱が凄すぎ」「群衆のむごさに泣いた」と感想を投稿していました。
びわ湖ホール声楽アンサンブルは『トゥーランドット』以来の新国立劇場公演への参加です。稽古場では新国立劇場合唱団と共に、演出助手の澤田さんから、感染防止のための種々の約束事...発声時のディスタンス、小道具の受け渡しの禁止、床に手をつかないといったルールや、稽古場運営上の注意点の説明を受け、立稽古が始まりました。
キャストも海外から来日した歌手は待機中のため、立ち稽古には、本公演カヴァーでオペラ鑑賞教室・びわ湖公演に出演予定の山下牧子さん(カルメン)、須藤慎吾さん(エスカミーリョ)が参加しています。現代版とあって「あるある!」な演出を合唱団もキャストも楽しんでいる様子です。
引き続き、消毒の徹底や稽古場の立ち入りの制限、リハーサルのオンライン見学、リハーサル時間の短縮といった感染対策を取りながらリハーサルを進めていきます。未知だったオリエの『カルメン』の世界が、日々具体化しています。シーズン最終作、新国立劇場の大きな挑戦をお楽しみに!












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